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2種(高校生)

青森山田インターハイ初戦突破 東福岡に3対1で勝利

2017年07月30日
平成29年度全国高校総体「はばたけ世界へ 南東北総体2017」

2回戦 青森山田高校 対 東福岡高校 
会場:みやぎ生協めぐみ野サッカー場Bグラウンド

2回戦最大の好カードであり、青森山田にとっては重要な初戦となったこの一戦。プレミアイーストで2位につける青森山田に対し、東福岡もプレミアウェストで3位。今の高校サッカー界を牽引する2つの強豪が、いきなりぶつかり合った。

試合は青森山田の出足の鋭い守備が立ち上がりからハマり、東福岡のミスを誘発する試合展開となった。この展開の中で輝きを放ったのが、CB小山内慎一郎とアンカーの堀脩大、2シャドーの一角の田中凌汰だ。彼らがボールを持つと、広い視野から正確なサイドチェンジやミドルパスを配給し、東福岡の守備を押し広げると、右MF浦川流樺と左MF壇崎竜孔の両ワイドが縦への突破力を発揮して、サイドでイニシアチブを握った。
CB阿部海大とMF福田湧矢という2人のプロ入りが確実視されている選手を擁する東福岡も、奪ったボールを素早くサイドに配り、ショートカウンターを狙うが、鍵山慶司、小山内、簑田広大、佐藤拓海のCBコンビのスムーズな連携で、決定的な場面を作らせなかった。
                                  (写真上 No13 MF 田中 凌汰)
青森山田のペースで進んだ試合は、27分に動いた。動かしたのは、立ち上がりから好プレーを見せていた小山内、浦川、田中の3人だった。自陣左サイドでボールを受けた小山内が、逆サイドのスペースに走り出していた浦川へピンポイントのサイドチェンジ。このボールを浦川がヘッドでDFラインの裏に落とすと、そこに走り込んだのは田中。飛び出して来たGKの脇を射抜くシュートを沈め、青森山田が先制した。
                                  (写真上 No16 MF 浦川 流樺)
後半に入っても青森山田の動きは落ちなかった。後半9分、田中のクロスを浦川がワントラップから鮮やかな右足ボレーシュートを逆サイドネットに突き刺し、追加点を奪った。
24分には右サイドを破った鍵山のパスを、FW中村駿太が絶妙なトラップから柔らかなクロス。ファーサイドに飛び込んだ壇崎がヘッドで狙うが、これは枠を捉えられなかった。
長短のパスを織り交ぜたテンポの良いパス回しでリズムを作った青森山田は、27分に1点を返されても、全く動じることはなかった。この失点は東福岡MF青木真生都のシュートがDFに当たってコースが変わり、GK坪歩夢の逆を突く形で決まってしまうという不運な失点。こうした失点で1点差になることは心理的にマイナスに作用する危険性をはらむが、「やろうとしていることは出来ていた」と郷家が語ったように、自信と手応えを掴んでいた選手たちにとっては、何の問題も無かった。
失点直後の28分に右サイドを破った中村のクロスを、ファーサイドで郷家がヘッドで折り返し、それを壇崎が狙う。これはGKに抑えられるが、リズム良い崩しで再び東福岡ゴールに迫った。
同点に追いつきたい東福岡がCBの阿部を前線に上げ、パワープレーに出ても、DFラインは冷静に対処。特に後半22分に負傷した簑田に代わって投入されたCB三國ケネディエブスも、「自分のところで裏を取られないこと、空中戦では負けないことを意識した。上手く試合に入ることが出来た」と振り返ったように、196cmの圧倒的な高さと鋭い寄せで急遽出場したにもかかわらず、上手く周りとの連携を合わせた。
                                  (写真上 No10 MF 郷家 友太)
安定した守備に支えられた攻撃陣は、30分に追加点という形で応える。壇崎のパスを受けた佐藤の裏へのフィードに抜け出した郷家が、鮮やかなボールコントロールからGKとの1対1を制し、3点目をマーク。
このゴールで勝負は決した。青森山田が東福岡との大一番を3−1でモノにし、3回戦進出を決めた。
「この勝利は大きい。でも、次はもっと負けられない相手なので、絶対に勝ちに行きたい」。
この郷家の言葉がチーム全体の想いを如実に表していた。3回戦の相手は、昨年度の選手権決勝の相手・前橋育英。プロ内定選手1人を含む、昨年からのレギュラーが大半を占める強豪だ。しかも、前橋育英の選手達は最初から「選手権でのリベンジを絶対に晴らしたい」と異口同音に、3回戦で青森山田に当たることを熱望していた。
全身全霊で挑んで来るチャレンジャーは、最強のチャレンジャーであることを選手達は良く理解している。
「前橋育英は本当にやりたくない相手。でも、リベンジなんかはさせない」(小山内)。
東福岡を倒した喜びに浸っている選手は一人もいない。覚悟とプライドを持って明日の前橋育英に挑むべく、彼らは会場を後にした。
文、写真:安藤隆人




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