1種(社会人)
青森県成年男子、頂点に立つ!第72回国民体育大会サッカー競技
2017年10月05日
第72回国民体育大会「愛顔(えがお)つなぐえひめ国体」のサッカー成年男子は、10月1日から4日間、愛媛県松山市の北条スポーツセンター陸上競技場などで開催された。JFLのラインメール青森の単独チームとして出場した青森県代表は、初戦の北海道戦に3-0で完勝すると、準々決勝はFW横野の決勝点で奈良県代表に1-0、続く準決勝はMF小栗の2ゴールなどで石川県代表を3-0で下した。開催地の愛媛県代表(FC今治)と顔を合わせた決勝は、後半にFW横野が頭で挙げた1点を守り切って勝利。4試合連続の完封勝利を挙げ、青森県勢として初優勝を飾った。
地元の大声援を受けた愛媛県代表(FC今治)との決勝戦。同じJFL所属同士の一戦とあって注目を集め、会場には1500人超の観衆が訪れた。
試合序盤は両チーム一進一退の攻防が続く。愛媛のFWが前半2分にファーストシュートを放つと、青森はその3分後、MF水木の配球からFW横野が左足でゴールを狙う。愛媛はDFラインから正確なパスでビルドアップを試みるも、青森の前線からの連動したブロックを崩せない。一方の青森は、右DF小松崎やMF水木らがシンプルなロングボールを前線に放り込み、最後はFW陣がシュートで終わるいい形を重ねた。攻勢が実ったのは後半5分、水木のロングスローがペナルティーエリア中央に入ると、相手DFに競り勝ったFW横野が頭で合わせ、ゴール左隅に鮮やかに決めた。
リードした後も、青森は冷静な試合運びを見せた。愛媛が得意のワンタッチ、ツータッチのパス回しで攻撃の糸口を探るのに対し、青森は最前線から献身的な守備を続け隙を見せない。後半11分にはMF渋谷に代えてMF奥山、その後も浜田、中筋の両FWを投入し、相手にプレスをかけ続けた。スコアはそのまま動かず、1-0のままタイムアップ。青森代表は昨年の岩手国体1回戦で敗れた相手に見事リベンジを果たし、4試合連続無失点の危なげない勝ち上がりで初の頂点に立った。