2種(高校生)
プレミアリーグEAST第16節 青森山田高校vs鹿島アントラーズユース
2017年11月25日
11月25日(日)、高円宮杯U-18プレミアリーグEAST第16節が青森山田高校グラウンドで行われた。
首位の清水エスパルスユースを勝点1差で追う、現在2位の青森山田高校。対するは、青森県出身の熊谷浩二監督率いる鹿島アントラーズユース。
試合開始からわずか3分、MF⑨佐々木友のゴールで青森山田が先制。
殊勲の佐々木選手に駆け寄り祝福する仲間たち。
天候は徐々に悪化し、冷たい強風が容赦なく吹き荒れ、除雪がなされたピッチも次第に白くなっていく中、互いに決定機を得点に結びつけることができず1-0のまま折り返す。
後半、追加点こそならなかったが、攻撃の手を緩めることなく試合を優位に進めた青森山田が立ち上がりの先制点を守り切り、ホーム最終戦を完封勝利で飾った。
チームを指揮する黒田剛監督は試合を振り返り、「鹿島ユースの方は雪にあまりなじみがなかったと思うので、慣れるまで最初の15分から20分はまず勢い良く行き、相手のコントロールミスやパスミスもあるだろうと想定した中で意図する形でゴールを奪えたということ、向かい風の中で取れたということが大きかったと思います」と勝因を語った。これでプレミアリーグは5試合連続無失点。「だいぶ守備が安定してきて、負けないチームになってきているという手応えが最近は見えています。今の守備力をさらに強化しながら、確実に僅差でも勝ち切るというチーム作りが今のところ順調にいっているのかなと思います」と、指揮官も現在のチーム状況に確かな手応えを感じているようだ。
この後行われた試合で清水エスパルスユースが勝利したため首位は揺るがず、また、3位につけていたFC東京U-18が2点差で勝利したため、勝点と得失点差では青森山田と並ぶものの総得点で上回り、順位が逆転。青森山田は3位となった。
「本当にギリギリの、紙一重のところで勝敗は明暗を分けると思うので、細かいところにこだわりながらこの一週間しっかりと準備していきたい」と黒田監督。プレミアリーグも残すところあと2試合。次節はいよいよ、清水エスパルスユースとの首位攻防戦となる。
選手コメント
No.9 MF 佐々木友
チーム全体で、相手はこういうグラウンドでサッカーをやったことがないと思うので、立ち上がりのところで絶対相手も戸惑うだろうとミーティングから話していました。(自身の得点の場面は)信じて走ったらすごくいいボールが来たので、当てるだけでした。
自分はここで中学校から6年間やってきて、このグラウンドでできる最後の試合で、みんなも雪かきをして寒い中で準備をしてくれたので、どうしても勝利をみんなに届けたいと試合前から思っていました。自分としても(得点という)結果が出せて、チームの勝利に貢献できたので良かったです。
今日のアントラーズ戦に向けて、最後のホームなんだと自分たちで言葉を掛け合って練習をやっていました。それでチーム一丸となれたので今日の勝利があったと思います。紅白戦でも球際や厳しさを意識しながら、自分たちは絶対負けないと意識していたので、それで今日も球際のところで全然ひるむことなくできて良かったなと思います。
この後FC東京と清水ユースの試合がありますが、自分たちが勝って、優勝できる可能性のある他の2チームにプレッシャーかけることができたので、来週に向けてしっかり今から準備していきたいなと思っています。
No.20 MF 田中凌汰
(相手の鹿島ユースは)高体連のチームのようなサッカーをしてくると知っていたので、球際や競り合いの部分では絶対に負けないというのはチーム全体の意識としてやっていました。繋げない部分や自分たちのサッカーができない部分もありましたが、最後は全員で体を張って1点守りきれたので良かったなと思います。相手はやりにくかったと思いますが、自分たちはいつも雪の中でやっているので、この状況をプラスに変えられて良かったです。