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1種(社会人)

プレミアリーグEAST 最終節 青森山田高校vsFC東京U-18

2017年12月10日
取材:文  安藤隆人(サッカージャーナリスト)


 3年連続の最終戦カードとなったFC東京U-18VS青森山田高校のプレミアイーストの戦いは、昨年とは全く逆の展開となった。
 ちょうど1年前のプレミアイースト最終戦。青森山田はアウェーのFC東京小平グラウンドで2位のFC東京U-18と戦い、MF高橋壱晟(千葉)のPKを守り抜き、プレミアイースト初優勝を手にした。
 そして、2連覇が懸かった今年も青森山田は常に優勝争いを続け、最終節で首位・清水エスパルスユースに勝ち点差1の3位につけ、優勝の可能性を残した。FC東京も最終戦を前に青森山田とは勝ち点で並ぶも、総得点で上回っての2位につけていた。
 FC東京にとっては、この最終戦カード2連敗中で、昨年は勝てば逆転優勝だったが、目の前で青森山田の歓喜を観ることになった。それがゆえに、FC東京にとっては重要なリベンジマッチとなった。


 立ち上がりから気迫溢れる攻撃を展開するFC東京に対し、青森山田は中盤のプレスでボールを奪い取っては、鋭いカウンターで相手ゴールに迫った。12分には左CKから、ショートコーナーをFW中村駿太が受けて、反転し中へ。これをMF堀脩大が強烈なシュートを狙うが、相手GKのファインセーブに合う。これで得た右CKからもMF田中凌汰が強烈シュートを放つが、これはポストを直撃した。


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 攻める形は出来ていたが、ミスで状況は一変してしまう。立ち上がりからGK飯田雅浩とDFラインとの連携が噛み合わないまま迎えた29分。DFのバックパスを飯田がキャッチしてしまい、ペナルティーエリア内で間接FKを与えてしまう。このピンチは何とか身体を張って凌いだが、これで与えた左CKを直接決められ、先制を許してしまった。


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 ここからリズムが崩れた青森山田は、決定的なチャンスを作られ、劣勢を強いられる。それでもリズムを取り戻して来たGK飯田のファインセーブもあり、ピンチを幾度か凌いだが、57分には右サイドからMF横山塁にカットインからのミドルシュートを沈められてしまい、点差を2に広げられてしまった。
 この時点で首位の清水エスパルスユースが、柏レイソルU-18との一戦でリードを許しており、このまま行くとFC東京が逆転優勝を果たすシナリオとなった。逆に2点差をひっくり返して勝利すれば、青森山田の2冠達成が決まる展開だっただけに、青森山田も意地を見せないといけない展開でもあった。


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 この状況にようやく青森山田の攻撃に再び火がついた。75分にMF郷家友太のパスを受けた堀が1点を返し、さらに攻め手を強めた。だが、FC東京は69分に投入されていたMF久保建英が圧巻のドリブルシュートを沈め、再び突き放す。それでも青森山田は85分に郷家のラストパスに反応したMF壇崎竜孔が蹴り込んで、再び1点差まで迫った。


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 そこからの青森山田の猛攻は凄まじかった。しかし、これ以上相手の牙城を崩すことが出来なかった。試合はそのまま3−2で終了し、その数十秒後に清水ユース敗戦の一報を受けたFC東京の選手達が喜びを爆発させた。


 結果、青森山田の2連覇はならず、最終順位は3位に終わった。去年と逆で目の前で優勝を見せられての敗戦。青森山田の落胆は大きかった。
 「相手にサイドを突かれて選手達が混乱してしまった。事前ミーティングでやったことが全く意味をなさなかった…。そういう意味ではいろいろ考えさせられる試合だった」。
 試合後、黒田剛監督もバタバタした前半の出来を悔やんだ。だが、彼らにはまだ選手権が控えている。この敗戦を反省しながらも、引きずること無く、最後のビッグイベントに備えないといけない。
 「こういう試合をしたからこそ見えてくるものもあった。例えば、セットプレーから点が獲れれば展開が違ったし、他の足りない部分も明らかになった。選手権に向けては、帰りのバスの中で時間があるのでじっくりと考えたい」(黒田監督)。


 高円宮杯チャンピオンシップがなくなったことで、これから初戦までの3週間はじっくりと選手権に向けての準備に費やすことが出来る。昨年、チームを2冠に導いた名将は、このチームをどう立て直すのか。この一戦を無駄にしないことが、青森山田の選手権2冠への道筋となる。



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