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2種(高校生)

高円宮杯U-18プレミアリーグEAST第3節 青森山田高校vs流通経済大学付属柏高校

2018年04月23日
 4月22日(日)、桜も満開の青森山田高校グラウンドで高円宮杯U-18プレミアリーグEAST第3節が行われた。
 開幕から得点を量産し、2連勝で首位に立つ青森山田高校。対する流通経済大学付属柏高校はプリンスリーグ関東から1年でプレミアリーグ復帰を果たし、ここまでの2試合で無敗・無失点の4位。過去何度も名勝負を繰り広げてきた高体連屈指の強豪校同士の対決は、激しいプレーと声が飛び交う白熱した好ゲームとなった。

 立ち上がりは青森山田が優勢に試合を進めるも、徐々に流経柏が青森山田ゴールを脅かす場面が増え、思うようにいかない展開に選手の中にも苛立ちが見え始める。前半を0-0で折り返すと、58分、開幕からここまで無失点できていた青森山田の一瞬の隙を突いて、先制したのは流経柏だった。しかし後半は前半以上の厚みを持った攻撃で立て続けに相手ゴールに迫った青森山田。79分、CKにDF⑤三國ケネディエブスが頭で合わせ、3試合連続となるゴールで同点に追いつく。ホームの熱い応援にも後押しされ、勢いに乗って逆転を狙い怒涛の攻撃を見せる青森山田だったが、流経柏の堅守に阻まれゴールネットを揺らすことはできないままタイムアップ。結果は1-1の引き分けとなった。

 試合を振り返り、黒田剛監督は「流経の、2枚3枚ゴールの中に入って守るしぶとさ、その辺が鍛えられているチームなのかなとも思いますし、最後その中で我々も、もう1枚裏に飛び込んでいけるような選手が必要でした。しかし、そうしたしのぎ合いがあるからこそこういう好ゲームになるので、もったいないといえばもったいないけれども、お互いに本当に頑張ったと言えるようなゲームでした」と話した。
 第3節を終えて、3連勝の鹿島アントラーズユースが首位に立ち、青森山田は2位となった。






試合後のコメント

青森山田高校 黒田剛監督
「無失点同士で、負ければ首位が入れ替わるという状況。しかも高体連同士の、これからインターハイ・選手権を占う意味でもその前哨戦と言えるような、高校サッカーファンも含めて楽しみにしている一番ではあったと思います。
 流経の、フィジカルを前面に出し切りながらやっていくサッカーに対して、我々はひるまずに、負けない、そして随所にボールをサイドから展開していく、という戦術でいきました。失点は要らなかったのですが、得意なリスタートから1点取れたということはすごく良かったです。お互いに失点を1ずつ刻んだ痛み分けという結果でしたが、長いリーグ戦の中で今年もこのようなゲームは何試合かあると思うので、こういう経験をしながら勝点を積み重ねていきたいです。来週はアウェイで浦和戦になるので、ここでまず必ず勝点3を取って、さらに下を引き離していけるように頑張っていきたいなと思います。
 負けないことは大前提で、このリーグ戦を失点0で乗り越えようというくらいのモチベーションと目標値を立てて、叶わないにしてもそこを目指そうということでやっています。リーグ18試合の中では10失点以内に。なかなか10失点以内に抑えるというリーグは多分ないと思いますが、それを限りなく目指していきたいなと思います」





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DF No.5 三國ケネディエブス
「(試合前の指示は)相手は前からどんどん来て、当たりも厳しく来ると言われていたので、それに負けないように、自分たちも強くいけと言われました。
(得点の場面について)0-1で負けていて、2試合連続でゴールを決めていたのもあって、(檀崎)竜孔が良いボールを蹴るというのは分かっていたので、中に飛び込んだらちょうど目の前に来て、あとは当てるだけでした。3試合連続と、同点ゴールということもあって、とても嬉しかったです。
 追いついて同点という結果は悪くはないと思いますが、次の試合ではしっかり勝ちたいです。無失点で勝てるように、守備からやっていきたいです」





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MF No.10 キャプテン 檀崎竜孔
「上手くいくことができなくて、勝てなくて悔しいです。試合を通して、もう少し落ち着いてボールを保持することができたと思います。山田のサッカー、サイドに起点を置くことを後半は作ることができたので、少しは良さが出せたと思います。
 自分の持ち味はドリブルですが、それを試合でしっかりと出していかないと駄目だと思うので、積極的に仕掛けるところは仕掛けていきたいです。今日のようにポジションチェンジが毎回あるので、左右のサイド、両方でできるようにしっかり務めないといけないです」





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MF No.7 天笠泰輝(写真右)
「今日、自分は10番をつぶすという役割で試合に入りました。それはできましたが、そこからは全然良くなくて、運動量もなく、サボってしまう場面も結構ありました。攻撃も全然できていなかったので、改善しないといけないと思いました。
 今日はやられてしまいましたが、みんなで声を出していれば失点はなかったと思うので、もっとそこを徹底してやっていきたいです。
(ホームでの応援に)自分たちもモチベーションが上がりましたし、一番やりやすかったです。その応援に応えられなかったのが悔しいですが、まだホームは一杯あるので全部勝っていきたいです」


MF No.11 バスケス・バイロン(写真左)
「練習から流経を意識して臨んだ試合で、ホームなので勝点3は取りたかったんですけど、一つの失点で勝てませんでした。一つの怠りで失点するリーグなので、自分もそうですが、もっと一つひとつのプレーに責任を持たないといけないと思います。そこを反省して、次はチームのためにもっと犠牲心を持ったり、点が取れるようなプレーやアシストができるように、もっと普段からやっていきたいです。
 1-1になってから相手を完全に飲み込んで、2点目いけるという雰囲気をみんなが出してくれました。だからこういうゲームこそ点を取らないと、また後で痛い目にあうので、本当に勝ちたかったし決めたかったです。でもホームゲームはまだあるので、ホームはもう全勝でいきたいと思います」





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仲間への想いと共に戦った青森山田イレブン。ベンチには、前節で無念の負傷退場となったFW⑬小松慧選手のユニフォームがあった。
「自分たちの今までのプレミア2試合、闘志剥き出しのプレーをする小松がいたから勝てたというのもありました。勝てなくて申し訳なかったですが、あいつが帰ってくるまで、もっとみんなでやれるようにしていきたいです」(天笠)

「慧は泥臭いし走れるので、自分たちにとっては一つの武器です。今日、代わりに出た近藤優羽も、あいつの分まで背負ってやっていたと思いますし、勝てなかったのは申し訳ないですが、慧が帰ってくるまでにはもっと強くなりたいです」(バイロン)


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青森山田高校のプレミアリーグはこのあと2試合アウェイゲームが続き、次のホームゲーム開催は2か月後の6月24日となります。そのためこの試合後、6月25日発売の青森ゴールVol.52掲載予定となる、天笠選手とバイロン選手のインタビューを行いました。
共に1年生からプレミアリーグで先発出場を経験しながら、レギュラーの座を掴むことができず苦悩した時期を経て、3年生となった今二人が思うこととは———。どうぞお楽しみに!

また、4月25日発売の青森ゴールVol.51では、檀崎竜孔主将と二階堂正哉選手のインタビュー、プレミアリーグ開幕戦のマッチレポートが掲載されています。ぜひご覧ください!


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