2種(高校生)
令和2年度 青森県高等学校夏季サッカー競技大会 3位決定戦・決勝戦
2020年07月27日
例年であれば5月下旬から6月初旬にかけて開催されていた高校総体青森県大会が中止となり、この夏は青森県独自の代替大会が開催されることとなった。
6月中旬から各地区の代表校を決める予選が行われ、勝ち抜いた14チームとシードとして参戦する昨年度新人県大会優勝の青森山田高校、準優勝の八戸学院野辺地西高校、計16チームによる熱戦が4日間にわたり繰り広げられた。
大会最終日となった7月26日(日)、3位決定戦に臨んだのは十和田地区1位の三沢商業高校と八戸地区1位の八戸学院光星高校。
立ち上がりから果敢に攻め続け相手の倍以上のシュートを放つも決定機で決め切れない光星。しかし2-2で延長戦に突入すると、延長戦では光星が立て続けに得点を重ね、5-2で三沢商業に勝利し3位となった。
「まだ完成されていない守備の組織のところを三沢商業さんが上手く突いてきて、苦しいゲームになりました。チームが未完成なまま挑んだ大会ではありますが、どこが相手でもしっかり情熱を持って熱い気持ちでチームが一つになって、というところをテーマとしてやっているので、その部分では非常に明るい兆しがあるのではないかと思っています」と話した、今季から光星を指揮する畑中孝太監督。
DF②佐々木泰志主将は「決め切るところで決められず、守備の部分も甘かった。そこを直していかないと山田や野西にはまだまだ通用しない。これから守備の部分を改善して、1-0でもいいので、失点0で終われるように頑張っていきたいと思います」と語った。
続いて行われた決勝戦は青森山田高校と八戸学院野辺地西高校、シード校同士の対戦となった。
新型コロナウイルスの影響でプレミア・プリンスリーグの開催形式が変更され、今大会が実質初の公式戦となった青森山田高校だが、決勝までの3試合で63得点無失点と圧倒的な強さで勝ち上がった。
一方の野辺地西もここまでの3試合で失点はわずか1。決勝でも、9分に青森山田の先制を許したものの、体を張った守備でそれ以上の失点を許さず、前半は1-0で青森山田リードのまま折り返す。
50分、先日J1浦和レッズ内定が発表されたばかりのDF⑤藤原優大主将が正確なキックでPKを成功させて2-0とすると、その後も57分、65分に点を追加した青森山田高校が4-0で八戸学院野辺地西に勝利。コロナ禍の中でも揺るがない王者の貫禄を見せつけ、この夏も青森県の頂点に立った。
試合を振り返り、青森山田の藤原主将は「青森山田を倒してやろうという気持ちで来る相手に対して、その一つ上、二つ上を目指して練習に取り組んでいるので、絶対県内のチームには負けられないですし、青森山田という20年間県内で無敗を誇るチームに在籍している責任を背負っている。プレッシャーは感じていましたが、勝ち切れたのはすごく大きかったなと思います」と語った。