2種(高校生)
青森山田高校、5連勝で首位キープ!<高円宮杯U-18プレミアリーグEAST第5節>
2021年05月02日
開幕から4連勝と好調の青森山田高校は、5月2日(日)、大宮アルディージャU18をホームに迎え第5節を戦った。この前日に試合があった清水エスパルスユースが5連勝で暫定首位に立っていたため、得失点差では優位に立つものの、首位の座を守るためには絶対に負けられなかったこの一戦。雨の中、激しい攻防戦が繰り広げられ、0-0で折り返すと後半開始早々の49分にPKを得た青森山田は、キャプテンMF⑩松木玖生がこれを冷静に決めて先制する。
後半立て続けにゴールに迫る大宮に対し、青森山田は前節で今季初の失点を喫していただけに、無失点での勝利にすさまじいまでの執念を見せた。GK①沼田晃季も好セーブでチームの窮地を救い、終盤の苦しい時間帯も集中力を切らすことなく、虎の子の1点を守り切って1-0で勝利。開幕から5連勝で青森山田が首位をキープした。
「リスタートから、というのはうちの1つの得意なパターン。失点をしなければ必ずチャンスは来るというのはチームのコンセプトにもあるので、危ないシーンも1、2本ありましたが、そこをしっかりとキーパーがセーブしてくれたことによって、みんな改めて奮起する機会もできましたし、(失点)0でいけたというのは、2点3点取っても1点取られるゲームよりはすごく良い、締まったゲームになったと思います」と、試合を振り返った黒田剛監督。今後の試合に向けて、「頭ひとつ抜けているわけではなく、勝点差ではみんな拮抗しているので、この5節から10節の間でどこが優勝に手をかけていくかという勝負になっていく。この勝点をどれくらい伸ばせるか、1試合1試合集中して、一戦必勝でやっていきたいなと思っています」と語った。
この試合でチームを救う活躍を見せた守護神・沼田晃季。黒田監督も、「前節は沼田のミスで1失点してしまったというのがあったので、それを帳消しにするようなセーブだったのではないかなと。ああいう1本をキーパーが防ぐことが勝利に影響してくると思います。こういうゲームを救うのがキーパーだと思いますし、今日の沼田は良かったと思います」と高く評価した。
GKも含め今季は守備陣が総入れ替えとなったが、ここまで5試合でわずか1失点と、堅守でチームの好調を支えている。そこで今回はセンターバックでコンビを組む二人に話を聞いた。
DF No.4 三輪椋平
「エスパルスがうちと一緒で全勝が続いていて、今日は大事な試合になると監督が話されていました。大宮も力があると聞いていましたが、後ろが(失点)0でいけば絶対前は(点が)取れると聞いていたので、無失点でいけて本当に良かったと思います。
今までの4試合は2点差以上が続いていた中で、監督からも、この5試合目は隙が出てきやすいから最後まで集中するようにと言われていました。プレミアリーグという高いレベルの中で1-0というのは自信にもなりますし、嬉しかったです」
DF No.5 丸山大和
「前半も後半もピンチの時間や、シュートを打たれることも多かったのですが、キーパーの(沼田)晃季がいいセーブをしてくれたことで、自分たちもより一層無失点にこだわる気持ちも高まり、無失点でいけたことが大きいです。
得点が今日はPKでの1点しか取れなくて、自分たちの思うような攻撃ができませんでしたが、1点取ったということは無失点で終われば勝てるという試合だったので、何がなんでも無失点、という気持ちはチーム全員高かったと思います」