1種(社会人)
終了間際の劇的ゴールで引き分けに持ち込んだラインメール青森。決めたのはGK廣末陸!<JFL第18節>
2021年07月26日
現在JFLで5位と好調、J3昇格ラインの4位を射程圏内にとらえているラインメール青森。7月25日(日)、ホーム新青森県総合運動公園球技場で高知ユナイテッドSCと対戦した。
気温33℃の猛暑の中、互いに決め切れない時間帯が続いたが、40分、FW➉山田雄太の2戦連続ゴールでラインメールが先制。1-0で前半を終えるも、高知がボールを保持し優位に試合を進め、58分に同点、さらに69分には逆転を許し1-2となる。
高知ユナイテッドには、かつてブランデュー弘前で選手兼監督を務めた吉本岳史氏が現在コーチとして在籍。元ラインメール青森のMF㉘西村光司もフル出場し、高知の2点目をアシスト。
加入3年目、徐々に出場機会を増やし、先発に定着しつつあるFW⑧榊原慧悟。
前節の2得点に続き、今節の先制点で計7得点。FW➉山田雄太はリーグ得点ランキングで現在4位となっている。
1点を追いかける状況で試合終了が刻々と迫る中、セットプレーのチャンスから同点ゴールに執念を見せたラインメール。90+4分、こぼれ球を見逃さず、ペナルティーエリア外から豪快なボレーシュートを打ち込んだのは何とGK⑰廣末陸だった。
終了間際の劇的な同点弾に、殊勲のGK廣末を囲んで歓喜する選手とスタッフ。結果は2-2の引き分け、3連勝とはならなかったが、貴重な勝点1を掴み取った。
「今日の勝点1、最後の1点、それが後々響いてくるような戦いを今後続けていきたいと思います」と、安達亮監督。結果として負けなかったことを評価しつつも、失点の多さという課題も口にした。
「勝負強いというよりは、守備の所で問題が大きいかなと思います。2点を決め、どういった形であれ点が入っていますが、それを取られてしまうという、そちらを中断明けに修正できればなと思います。ただチームとしては良くなっているし、成長を感じます」
今季のこれまでの戦いを振り返り、安達監督は「前期でここまでチームが作れるとは思っていなかった」と、手応えを感じている様子だ。
「最初数試合は、チーム全体でJFLの波にのまれてしまった。僕自身も経験がなかったですし、他のチームから来た選手たちも、どう戦っていいのか見えていなかったと思います」
一時は16位まで落ちた順位も、白星を重ね右肩上がりとなり、現在5位。J3昇格圏内の4位に手が届く位置につけている。
「戦い方、試合内容はそんなにネガティブなことはないですが、失点につながってしまう小さいミスがもったいない。それさえなければ、もう少し順位も勝点も上に行けるかなと思うのですが。全体的な内容は、非常に良くなってきていると思います」
リーグはこの後約1ヶ月の中断期間に入る。後半戦に向けて安達監督は「もう1試合1試合、負けられない。相手もあることなのでそう簡単ではないと思いますが、できれば3ずつ勝点を積み上げていきたい」と意気込みを語った。
ラインメール青森 今後の試合日程
8月22日(日)13:00~ vs 東京武蔵野ユナイテッドSC
@カクヒログループアスレチックスタジアム