10月17日（日）、青森山田高校はホームに流通経済大学付属柏高校を迎え、高円宮杯U-18プレミアリーグEAST第15節を戦った。

９月中に開催される予定の試合が全て延期となったため、青森山田にとっては７月に行われた第９節以来、約３か月ぶりのホームゲーム。記録では気温は９度、特に前半は激しい雨と強風が吹き荒れる中での試合となったが、悪天候をものともせず、開始から14分、ＦＷ⑨名須川真光のゴールで青森山田が先制。ＧＫ①沼田晃季の好セーブも光り、１ー０とリードを保って折り返すと、後半は63分に名須川の２点目、75分にはＭＦ⑪藤森颯太の追加点で３－０と突き放す。なおも攻勢を緩めない青森山田は、終了直前の90分＋４分、ＤＦ②大戸太陽のゴールで４－０とし、完封勝利を果たした。
２位・清水エスパルスユースが敗れたため勝点差をさらに広げて首位を独走する青森山田は、リーグ優勝にまた一歩近づいた。

流経柏との高体連対決に「絶対に負けてはいけない」と、強い思いを持って臨んだエースストライカーの名須川真光。
「今日はシュートも全部当たっていて、かなり調子が良かった」
プレミアリーグでは４月以降得点がなく、怪我で戦線離脱を余儀なくされた時期もあったが、この日は試合を決定づける２得点を挙げ、通算６得点でリーグ得点ランキング５位となった。
「今は守備から安定感が出てきている。それで前の方も安心してプレー出来て、この試合も点を決めることができました。
プレミアで首位というのは取りたくても取れるものではないので、嬉しいです」
安定感を増した隙のない守備と、抜群の攻撃力。リーグ後半戦も青森山田の勢いは止まらない。

ＦＣ東京への来季加入内定が発表され、注目度がさらに高まるキャプテンの松木玖生。
「流経はものすごく勢いを持ってサッカーをしてくると思ったので、それに飲み込まれずに自分たちのサッカーをしようと思いました。風もありましたが、立ち上がりに名須川がいい時間帯に決めてくれて、後半もその流れで、引くことなく３点４点と決めることができたので、良い収穫だったと思います。
エスパルスが負けたということで、勝点が大きく開いたと思いますが、今回流経戦で出た改善点をしっかり改善して、次にいい形に持っていきたいと思います。自分たちはシュートを打たれないことを目標にしているので、シュートを打たれた場面や、攻撃のバリエーションというところを動画などを見ながら修正していきたいです」
４－０の完勝にもかかわらず、まだ改善点があると話した松木は、
「気が緩んだらそこで負けなので。首位で走っているからこそ、危機感を感じないといけない」
と気を引き締めた。


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