2種(高校生)
青森山田高校セカンド、ホームで完封勝利<高円宮杯U-18プリンスリーグ東北第16節>
2021年11月28日
11月27日(土)、青森山田高校セカンドにとっては7月以来のホームゲームとなる高円宮杯U-18プリンスリーグ東北第16節、盛岡商業高校との一戦が行われた。
前半はチャンスを生かせず0-0で折り返した青森山田セカンドだったが、後半はシステム変更が功を奏し、60分、DF⑯笹生幸利の先制点を皮切りに、勢いに乗り次々とゴールネットを揺らす。67分には交代出場直後のMF㉙我如古晴琉、72分にはDF㉖西脇虎太郎のゴールで3点差に広げると、試合終了間際の90+4分にはMF⑳小柳一斗のFKにDF⑭福田南波が合わせ、4-0。前節、アウェイでの聖光学院高校戦と同じスコアで連勝を果たし、2位をキープした。
「(小柳)一斗がボールを持った時に目が合って、相手のサイドバックの空いているスペースに走り込んだら良いボールが来たので、ちゃんとコースに流し込めば入ると思いました。初得点だったので嬉しいです」と先制点の場面を振り返り、笑顔を見せたDF笹生幸利。
Forza'12(東京都)出身の笹生は、東京では経験することのなかった青森の雪に驚きながらも「サッカーの技術の向上であったり人間性のところは一番多く学びましたし、成長したかなと思います」と、これまでの高校生活を振り返った。
試合終了直前にとどめの4点目を叩き込んだ、青森山田中出身のDF福田南波。
「キッカーの一斗と目が合って、『ボールをくれ!』みたいな感じで。そしたらいいパスをくれたので、流し込むだけでした」
福田SSS(青森市)時代はFWとして活躍していただけに、得点感覚も抜群の長身DFだ。後半は相手のシュートを0に抑え、「ディフェンスとして、失点を0に抑えられたのが一番大きかったと思います」と完封勝利に胸を張った。
リーグは既に尚志高校の優勝が確定。2年ぶりの優勝を果たした一昨年、スーパープリンスリーグとしてトップ・セカンド両チームが出場した昨年に続く連覇は叶わなかったが、東北の頂点を競うこの舞台を経験したことで選手たちは確かな応えを掴んだ。
「自分は最初Bチームでやっていて、そこから急に呼ばれて出ることになりましたが、とても成長できる1年間でした。自分はヘディングがすごく苦手でしたが、ずっと練習して、1年間を通してすごく強くなったと思います」(福田)
「シーズン最初にプリンス優勝を目標にしてやってきて、途中で実現はできなくなってしまいましたが、1年間通して試合に多く絡むことができて、プレーでも、チームにどう貢献するかというところでも、成長できたと思います。後半戦になるとシステムの変更などでサブに回ることが多かったのですが、そこで気を落とさず、チームのためにできることを自分で探してやったというところでは、チームに貢献できたのかなと思います」(笹生)
4月から戦ってきたプリンスリーグも、ついに残すところあと1試合。
「自分たちは3年生で今この立ち位置なので、選手権のメンバーに食い込み、試合に絡んでいけるように、練習もそうですが、試合では結果だけではなく内容でも(自分たちの力を)示していかなければと思います」と笹生。福田も「このプリンスでアピールして、選手権のメンバーに入っていきたい」と強い意欲を見せた。
12月4日、青森山田セカンドはホームで迎える今季最終戦に全力で挑む。