2種(高校生)
青森山田高校セカンド、2位で今季のプリンスリーグを終える<高円宮杯U-18プリンスリーグ東北第14節>
2021年12月06日
青森山田高校セカンドは12月4日(土)、高円宮杯U-18プリンスリーグ東北の今季最終戦をホームで迎えた。
当初9月に開催される予定だった試合が延期となったため、12月までずれ込んだ今季の戦い。リーグは既に尚志高校の優勝が決定しているが、青森山田セカンドと熾烈な2位・3位争いを繰り広げる仙台育英高校が暫定2位となったため、何としてもこの試合に負けるわけにはいかなかった。
視界を遮る吹雪、除雪が追いつかないほどの雪に覆われたピッチ。福島県の帝京安積高校には不利な環境と思われたが、徹底して守り通し、最後までその集中力が途切れることはなかった。
引いて守る相手に対し果敢に攻め込む青森山田セカンドだったが、計14本のシュートを放つもネットを揺らすことはできず、スコアレスのまま試合終了。
青森山田セカンドは勝点1を得て、勝点で並ぶ仙台育英を得失点差で上回り、2位で今季を終えた。
この試合で80分から出場し、短い時間の中でもゴールを目指し懸命にボールを負ったMF㉕秋元泰喜(3年生)。
試合を振り返り、「最終節ということで、勝たなければいけませんでした。こういう雪という難しい環境の中で、チームとして戦えたとは思いますが、結果として出なかった」と悔しさを滲ませた。
FC多摩ジュニアユースから青森山田高校へ進学。「山田は高校の中でもトップレベルなので、自分もそこでやりたいと思って来ました。雪っていう環境がとても大きかったですが、その中でも自分の足りない部分を補えて、成長できたと思います」。
今季チームトップの6ゴールを挙げた秋元。プリンスリーグでの経験を、高校サッカーの集大成となる選手権に繋げる。
「全員頑張ってはいたと思いますが、頑張るだけでは勝てない。ああやって相手が引いてきた時に、最後の質の部分などを全員で上げていかないと点は取れないのかなと思いました」
そう試合を振り返ったDF③阿部秀哉(3年生)は、北海道コンサドーレ旭川U15出身。今季コンスタントに試合出場を重ね、セットプレーのキッカーとしても重要な役割を担った。
「自分はユースに上がれなかったので、自分に足りないフィジカルの所など、苦手な部分を克服して試合に出たいと思ったので青森山田に来ました」
青森山田で過ごした3年間について、「他の高校と比べてサッカーに打ち込めるので、自分の苦手なフィジカルの部分である、筋トレやアジリティーなどを自分でトレーニングして、少しずつ改善できたと思います」と振り返る。阿部もまた、プレミアリーグに関われなかった悔しさを糧に、選手権でのメンバー入り、試合出場を目指し奮闘する。
青森山田セカンドの記事は、12月25日発売の青森ゴールvol.73にて掲載予定です。ぜひご覧ください!
・