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2種(高校生)

第21回東北高校新人サッカー選手権大会【東奥義塾・前半から見せたかった挑みの姿勢】

2022年01月30日
 1月29~31日に福島県のJヴィレッジで行われた「第21回東北高等学校新人サッカー選手権大会」。青森県勢は県新人大会上位3校が出場する予定だったが、1位の青森山田が新型コロナウイルスオミクロン株の感染拡大により、出場を辞退。2位の八戸学院野辺地西、3位の東奥義塾が出場した。


ベガルタ仙台原崎政人監督の出身校としても知られる東奥義塾は、下山忍監督が攻守にアグレッシブなチームをつくろうと奮闘している。29日1回戦では宮城県1位の東北学院と対戦した。日本代表GKシュミット・ダニエル(シント=トロイデンVV・ベルギー)の出身校で、神奈川大FW佐藤未勇など大学サッカーで活躍する人材も輩出。県新人大会では選手権5年連続出場を果たした仙台育英に決勝で勝利して優勝。今年はインターハイ、選手権と全国大会出場を狙える戦力が揃っている強豪だ。

 そうした強豪相手に前半は「ビビってしまった」と下山監督が振り返った通り、わずか開始3分でペナルティエリア内でGK下山真拓(2年)が相手選手を倒してしまいPKを献上。東北学院のエースストライカーFW渡邉幸汰(2年)にゴール右隅にPKを決められてしまった。さらに11分渡邉からパスを受けた青森山田中出身MF髙橋竜馬(2年)に豪快なミドルシュートをたたき込まれた。

 流れを変えたい。守ってばかりではダメだ、と少しずつチャレンジを見せる選手も出始めた。右サイドのDF吉川蓮音(2年)、MF佐々木拓真(2年)がサイドで仕掛けてシュートチャンスをつくろうとする。そしてボランチでキャプテンのMF稲沢祐人(2年)は「試合前からシュートを打ってやろうと思っていて、積極的に狙おうと思っていました」と語る通り果敢にミドルシュートを狙っていくが惜しくも枠の外。少し相手に慣れたかと思われた24分には東北学院MF加藤岳(2年)に左コーナーキックを直接ファーサイドのゴールネットに入れられて3失点目。前半終了間際の33分には加藤からパスを受けた渡邉にこの日2点目のシュートをフリーで決められてしまう。0-4と大量失点で前半を終えた。


しかし後半、攻守で相手にチャレンジしていく姿が見られ、守備でも体を張って守れるようになった。東北学院が2ゴールの渡邉をはじめ主力を早めに交代させたことも影響はしていたが、東北地域の強豪相手に食らいつこうとする姿は見せられた。後半は無失点。残念ながら得点をもぎ取ることはできなかったが、明らかに前半よりもチャレンジしようとする姿は見せていた。

 下山監督は「前半の立ち上がりでビビって引いてやってしまい後悔があり、力が無いと思いました。チャレンジを最初からできなかったのが残念です」と語り、その姿を最初から見せて欲しかったという。そんな中、キャプテンの稲沢については「膝のケガもあって本調子では無いのですが、キャプテンとしてリーダーシップがあります」と評価した。その稲沢は「チームとして攻撃でやれる部分も見つかりました」とポジティブに収穫を語った。課題については「守備でもっと速いプレスに食らいついて行けば結果は変わっていました」と強度の高い相手でもしっかり守り切ることを挙げた。


下山監督は「技術を上げてボールをしっかり動かしていきたい」と今後に向けて意気込む。その上で前半から挑みの姿勢が見られるようになれば、青森県の高校サッカーで面白い存在になるのは間違いない。「東北のチームと対等にやれるような強くてうまくて得点を狙えるようなチームにしていきたい」と語る稲沢。東奥義塾のチャレンジは続いていく。

(文・写真:小林健志)

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