2種(高校生)
高円宮杯U-18プレミアリーグEAST第5節 苦戦続く青森山田高校、今季ホーム初勝利ならず
2024年05月07日
5月5日(日)、青森山田高校グラウンドで行われた高円宮杯U-18プレミアリーグEAST第5節、青森山田高校は昌平高校(埼玉県)と対戦した。
今季ここまで2勝1敗1分、ホームではまだ白星のない4位青森山田と、開幕戦こそ落としたもののその後は3戦無敗の3位昌平、ともに勝点7で並ぶ両チーム。青森山田は開幕からキャプテンを務めてきたDF5小沼蒼珠がベンチスタートとなり、キャプテンマークを巻いたのはMF10谷川勇獅。GK、前線も入れ替えてこの一戦に臨んだ。
42分、2年生ながら昌平の10番を背負うMF山口豪太の鋭いシュートが青森山田ゴールに突き刺さる。先制を許した青森山田だったが、それからわずか2分後、MF6山口元幹からFW7小山田蓮とつないだボールを最後はFW19石川大也が昌平ゴールに沈め、たちまち同点に。
1-1で迎えた後半開始から、追いついた勢いに乗り逆転を狙う青森山田が再三チャンスを作る。しかし51分、一瞬の隙を突かれて失点すると、その後反撃及ばず1-2のまま試合終了。順位はひとつ後退して5位となった。
正木昌宣監督は、「力がある相手に対して守備の時間が長くなることは想定していました。そのなかで我慢して我慢して1点、ということは意識していましたけれども、相手の素晴らしい個人技でやられてしまったというところが敗因かなと思います。
いい形で追いついて前半を終え、特別ペナルティーエリアの中に侵入されたというシーンもほとんどなかったので、そのなかで1本あのように走られてしまったというのは、時間帯的にもちょっとガクッとなってしまった感じがしましたが、今までの4試合に比べて一番手応えのあるゲームではあったので、来週に向けていい準備をしたいなと思っています」と試合を振り返った。
敗れたものの手応えを感じた点については、「チームでうまく攻守にわたってつながることができるというのが、今までよりも増えていました。あとは決めきるとか、そういったところも含めて、最後のゴール前の質とか精度というところをやれれば。守備の仕方も少しずつ浸透してきたので、ここで決して落ちることなくやりたい」と話した正木監督。
今月末からは県高校総体も始まるが、「まだ高校総体のことは考えられない」と、まずは1試合1試合、目の前にある試合にしっかりと向き合っていく。次節は5月11日、2019年以来のプレミア復帰となる鹿島アントラーズユースとのアウェイでの対戦。土曜日の開催であるため、通常よりも1日短い準備期間で修正していかなければならないが、「次のアントラーズ戦に向けて、みんなで全力でやりたい」と指揮官は前を向いた。
同点弾の石川大也は足柄FC(神奈川県)出身。
今季はプリンスリーグ東北を戦う青森山田セカンドでキャプテンを務めていたが、この試合でプレミアリーグ初先発に抜擢されると、「チームのために献身的にやれる選手」という正木監督の信頼に応える働きを見せた。
目標とする選手は、「得点嗅覚というところではアグエロ、クロスの合わせ方や駆け引きというところではクリスティアーノ・ロナウドを参考にしています」とのこと。
「失点した後でチームとしても難しい状態ではありました。前線からしっかりプレスに行くというところで、山口元幹がいい形でアンカーのところでボールを奪ってくれて、そこから前向きで最初受けようとしましたが(ボールが自分のところに)出なくて小山田(蓮)のところにいったので、やっぱり自分は中で勝負するだけだと思い、平行を要求して、そこに来てくれたのであとは冷静に蹴り込んで決めるだけでした。
あの状態でしっかり追いつけたことはいい部分ではありましたが、そこでもうひとつ波に乗れなくて、1点取って停滞してしまった部分があったので、そこは個人の課題としてしっかりこれからに繋げていきたいと思います」
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