2種(高校生)
高円宮杯U-18プレミアリーグEAST第9節 青森山田高校、終了間際PKで引き分けに持ち込む
2024年06月24日
高校総体予選のため中断していた高円宮杯U-18プレミアリーグが再開。前節アウェイでFC東京U-18に1-0と、第3節以来となる白星を挙げた7位の青森山田は6月23日(日)、9位・前橋育英高校とホームで対戦した。
試合開始から勢いを持って相手陣内に攻め込む青森山田。しかし、度重なるチャンスを得点に結びつけられずにいると徐々に前橋育英が勢いを増し、43分、セットプレーからついに先制点を奪われる。
後半、リードされ1点を追いかける青森山田だったが、相手キーパーの好セーブもあり、ゴールに迫りながらも得点が奪えず時間だけが過ぎる。試合終盤、GK①松田駿までもが前線に上がりゴールへの執念を見せると、後半途中出場のMF⑪三浦陽がPKを獲得。
これをMF⑥山口元幹が冷静に決め、90+4分、ついに青森山田が同点に追いつく。その後まもなく試合終了となり、ホーム初勝利はまたもお預けとなったが、勝点1を得て7位キープとなった。
入りの時間帯で立て続けにチャンスを作れたことが、逆に隙となってしまったとこの試合を振り返った正木昌宣監督。
「『やれる』『取れる』という空気感がゲームを落ち着かせてしまい、相手のリズムになってしまった。落ち着いたゲームになると相手の選手たちが上手なので、ああいう展開になってしまったことが悔やまれる」
それでも最後まで諦めず、1点への執念が実を結んでのドローに「最後は戦術うんぬんではなく、(点を)取りたいという選手たちの気持ちが一番出た試合。(三浦)陽が、うまく収めて得意の形で持っていってくれた。やってほしいところでやってほしい仕事をしてくれた」と評価した。
敗戦こそ免れたものの、開幕からのホームゲーム5試合で得られた勝点はわずか3。「物足りない数字ですね」と指揮官。
「ホームの5試合、全部勝てる内容のゲームを落としている。アウェイでは踏ん張っていますけど、やはりホームで5試合勝っていないというのは問題だと思います」
次節はアウェイで暫定首位に立つ川崎フロンターレU-18と、そして次のホームゲームは7月7日(日)、柏レイソルU-18と対戦する。この2連戦に向けて正木監督は、「上位のフロンターレ、レイソルと対戦するので、もっと粘り強く戦って、1点ではなく2点、3点と取れるようにしたい」と話した。
試合後に話を聞かせてもらったのは、MF⑧別府育真。今季初先発となった前節で決勝点を挙げ、今節では今季初のフル出場を果たした。
目標とする選手として、青森山田の先輩で同じサイドアタッカーの藤森颯太(明治大学)、バスケスバイロン(FC町田ゼルビア)の両名を挙げ、攻守にわたって走り続け勝利に貢献する選手をめざす。