2種(高校生)
第3回青森ユース(U-18)サッカーフェスティバル 全国に挑んだ青森県出身選手
2024年08月28日
8月15日から18日にかけて開催された第3回U-18青森ユースサッカーフェスティバル。青森市に全国の強豪チームが集い、4日間にわたる熱戦が繰り広げられた。
この大会に3年連続出場し、前回大会では決勝で青森山田高校を破って初優勝したのが仙台育英高校だ。
※黄色ユニフォーム写真:8/15 vs帝京長岡高校
白色ユニフォーム写真:8/18 vs八戸学院光星高校
この夏、宮城県代表としてインターハイに出場した仙台育英は、1回戦、2回戦をともに1-0で勝ち上がり、惜しくも3回戦で神村学園(鹿児島県)に敗れたものの、ベスト16進出を果たした。
そしてこの3試合には、青森県出身のMF大津嘉一とDF工藤天が先発出場。
インターハイを終え、今回の青森ユースサッカーフェスティバルに出場した二人は「青森で試合ができてうれしい」と話してくれた。
ウインズFC U-12、U-15出身の大津嘉一。中学時代のチームメイトには、現在青森山田高校で10番を背負うMF谷川勇獅がいる。
「仙台育英のサッカーが中学校の時にしていたサッカーと似ていて、行きたいなと思いました」という理由から、仙台育英に進学して3年目。「中学校の時より決定力が上がったかなと思います」と、成長の手応えを感じている。
高円宮杯U-18プリンスリーグ東北では短い出場時間にとどまるも、ポジションを争うライバルに負けないようシュート練習を重ね、インターハイではスタメンを勝ち取った。
インターハイを振り返り、「プレミアリーグのチームは攻守の切り替えが早い」と、トップレベルとの差を痛感する一方で、こうした試合でなければ味わえない楽しさも感じたという。
サイドハーフとして、大会初日のこの試合でも左サイドを駆け抜け、ゴールに迫るシュートを放った大津。「点数を取れるように頑張りたい」とゴールへの意欲を見せた。
小学生時代は黒石FCでプレーし、黒石中学校ではキャプテンを務めた工藤天。
令和3年度の中総体では地区大会を勝ち抜き県大会に出場。青森ゴールvol.71にはキャプテンとしてのコメントも掲載されている。
11人全員で戦うサッカーが好きだという工藤は、仙台育英がそのようなサッカーをしていると感じ進学を決めた。3年目となった今、「粘り強く守備をするところや、一対一の対人のところが成長したと思います」と、成長を実感している。
2年生だった昨年末の第102回全国高校選手権では大会メンバー入りを果たし、1月の東北新人大会では初戦で敗れたもののフル出場。しかし、新チームでのレギュラー獲得に向け邁進していた矢先、怪我のため手術を余儀なくされる。それでも復帰を目指して懸命にリハビリに取り組んだ工藤は、6月の東北大会後に再開されたプリンスリーグで復帰を果たし、インターハイでは1、2回戦でフル出場。3回戦も先発出場し、神村学園の強力攻撃陣と対峙した。
「関東や九州はレベルが高くて、強度も高いなと思ったので、選手権に向けてもっと成長したいなと思います」とインターハイを振り返り、さらなる成長を誓う。
高校サッカーに打ち込む日々も残り半年を切った。プリンスリーグ東北、そして選手権に向けて、「全部出られるように頑張りたいです」(大津)、「プリンスは残留争いをしているので、残りの試合全部勝ち切って、選手権も全国に出られるように頑張りたい」(工藤)と意気込みを話してくれた二人。
今大会は予選リーグの結果こそ振るわず下位グループリーグに回ったものの、3戦全勝で17位となった仙台育英。この夏、全国の強豪チームと真剣勝負を重ねた経験を糧に、まずは8月31日から再開するプリンスリーグ東北を全力で戦う。