大学サッカー通信
第20回 大学サッカー通信 ~丹代藍人(青森山田高校→東洋大学4年)
2018年11月10日
第20回 丹代 藍人(青森山田高校→東洋大学4年)たんだい あいと
青森県青森市出身。福田SSSから青森山田中学校・青森山田高校サッカー部に入部。中学3年時には全国中学校サッカー大会ベスト8を経験。高校3年時は10番を背負って活躍。インターハイ3位入賞を果たした。兄はソニー仙台FC所属の丹代爽弥。
青森ゴールVOL.11、29、30、31、32にインタビュー掲載。
青森ゴールVOL.6、18、22、25、27、28に写真掲載。
取材日 2018年9月15日(土)関東大学サッカーリーグ1部
第12節 東洋大学vs東京国際大学@味の素フィールド西が丘
生まれ育った青森を飛び出し、大学サッカーへ飛び込んだ丹代。怪我で苦しんだ時期や大学サッカーのこと、
これからの夢とは―
―関東大学サッカーリーグ― 「日本で一番レベルが高い、関東大学サッカーリーグ1部か2部でできたらいいなと思って決めました」と東洋大学への進学を決めた丹代。入学当時、2部だったチームは、丹代が3年生になったタイミングで1部に昇格した。
「大学は頑張るのが大前提で、そこから結果を出せるかどうかで試合に出られるかどうかが決まります。1年目はずっと怪我で、試合にも絡めませんでした」。試合に出られなかった1年生の1年間は、「自分が好きでサッカーをやっているので、怪我をしたぐらいで腐るという考えはなかったです。親がせっかくこっちに送り出してくれたり、(青森山田高校の)黒田監督もわざわざ東洋大学にアポを取ってくれたりと色々なものがあったので、簡単に1年目から腐るわけにもいきませんでした。東洋に入って、まだ自分を出せていないという思いもありました」。
2年目からは気持ちを切り替えて、怪我をしないことを考えて取り組んだ。リーグ戦第17節でベンチ入りすると、18節、19節もベンチ入り。第20節の東海大学戦で待望のスタメン出場を果たすと、開始4分で先制点となる得点を挙げ、3-1で快勝。その後は最終節までスタメンで出場。チームは2部で2位となり、1部昇格を果たした。
「3年目になって試合に出られるようになりましたが、1部のレベルの高さになかなかついていけませんでした」と、前年まで戦っていた2部と1部のレべルの違いを痛感。しかし、両方を経験したからこそ「その人の力量にもよると思いますけど、注目度も違いますし、プロを目指すんだったら1部の方が良いと思います。1部は目指すべき場所だと思います」と話す。
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―高校サッカーと大学サッカー― 高校サッカーと大学サッカーの違いについて、「大学は、みんなただやっているだけじゃなくて、先を考えてプレーしているというのが一番感じたことです。常に予測しているというのは、高校とは違うなと思いました。自分自身がそういう風にできてきたなと感じたのは、3年生になって試合を重ねてきたぐらいだと思います」と話す。
大学サッカーの魅力は「注目度が高いことだと思います。それから、試合をやる環境はこっちの方が良いですね!こういう会場だったり(味の素フィールド西が丘)、プロが使うような会場でできるので、それはいいなと思います。あとは、どのチームとも拮抗した戦いができることだと思います」。
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「東洋大学は、メリハリがあるチームだと思います。オン・オフだったり、試合中でもやる時とか。普段の練習でも監督からメリハリは言われるので、そこは強みだと思います」。
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―これからのこと― 「3年生あたりから、他にやりたいことが見つかって、そっちをやりたいという想いが強くなりました」と、サッカー選手ではなく違う夢を見つけた丹代。卒業後は、その夢を叶えるべく、アパレル関係の会社の内定を勝ち取った。「サッカー選手がよくスーツを着るじゃないですか。そういったところで関わって、サッカーに還元できたらいいなと考えています」。
「サッカー人生も残り3ケ月ぐらい。自分の100%を表現できているかと言われたらできていないので、そこは残りの課題だと思います。今まで好きにやらせてもらっていた分、結果を残さなきゃいけないなと考えていますし、チームに対しても4年生として最後に良い結果、いい背中を見せられたらいいなと思っています」。
リーグ戦は残り3試合。残り少なくなったサッカー人生で、100%を表現できるか!?