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「人種や言語が違うってだけで、みんな同じなんですよ」-ボールで国際交流しよう!ミサワユナイテッド-

2017年02月22日
日本との距離感が最も近い国の一つであるアメリカ。馴染みがある人も多いだろう。青森県にも、そのアメリカが色濃く感じられる場所がある。今回はアメリカと日本をボールで繋げようとする、とあるフットサルチームを取材してきた。
青森県三沢市を拠点に活動するミサワユナイテッドのメンバー構成は、半分以上がアメリカ人という特殊なものだ。三沢市は米軍基地があるという土地柄、アメリカ人が多く住む場所で、そこに目をつけたのがチームの代表である織笠真さん。
「東京での仕事がひと段落して、じゃあ次に何をしようかと考えた時に出てきたのが『国際交流』だったんです」
英語が堪能な織笠代表は、通訳を本業としながら、チームの運営を昨年の10月にスタートさせた。チームのコンセプトはもちろん「国際交流です。実はアメリカ人も日本人も、異国の友人が欲しいんですよ。そのきっかけのチームにしようと思って」
 そうして徐々に集まったメンバーは、登録しているだけで現在約70人。今後は「これを1、2、3年と継続していくこと。それは僕の目標。チーム全体の目標としては、いろんな大会に出ていくこと。その中でアメリカ人には色んな場所で、日本のカルチャーを見てもらって学んでもらうこと。日本人には本当の国際交流や、生きた英語を学ぶことをしてもらいたい。強くなりたいとか、大会で優勝したいとかではなくて、サッカーを通じて地域貢献をするとか、そういう方向に持っていきたいですね」と織笠代表は言う。
しかし、言葉の壁がある。どうやってそこを乗り越えていったのだろう。
「通訳が必要な場面は僕が間に入るんですが、同じチームでプレーするとすぐに繋がっていくんですよね。だから一度来てもらうと『あれ、こんなものか』とすぐに安心してもらえる。サッカーは言葉がいらないから。僕たちは人種や言語が違うってだけで、このチームをキッカケに国際交流をしたい、何か楽しいことをしたいという思いは、みんな同じなんですよ」
言葉を介さなくても、ボールで人は繋がれる。サッカーの「ボールを蹴れば、もう友達」という普遍的な側面を体現しているチームが青森にある。どうだろう、サッカーボールでの国際交流。机を挟んだ会話より、よっぽど楽しい交流がそこに待っているかもしれない。




*今月25日発売予定の青森ゴールVOL.44に、ミサワユナイテッドのメンバーへのインタビューを加えた完全版を掲載しています。ぜひ誌面でご確認ください!

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