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青森山田高校を頂点に導いた黒田監督のインタビューを掲載!
2017年02月23日
高円宮杯で優勝、そして選手権へ向かわれたわけですが、どのような準備をされたのでしょうか
12月17日に行われたCSは、体もモチベーション作りもかなり良い準備をしていたので、コンディション的にも良好でした。でも、選手権の初戦が行われる1月2日までの約2週間、試合がない中でずっとモチベーションを維持することは100%不可能だと思いました。その間「選手権はもっと厳しいぞ」と言って厳しいトレーニングもやっていかなければならない中で、選手たちは試合がなくても更に頑張ろうとする。でも選手権まで2週間あるので、モチベーションの維持は難しいものとなり、怪我や、疲労で心と体がアンバランスな関係になるということが起こり得る。それで大会前には緊張感やモチベーションをあえて落として、直前で上げていくようメンタルコントロールをするミーティングをしました。
ただ、落とし過ぎるなということ、そこを自分たちでしっかりとコントロールするように、CSから帰った次の日に話しました。今は良いかもしれないけど、このままいくと選手権の時に絶対落ちている状況がくると。遠征の最中に選手たちに危機感を与えるため「これ以上落とすな。ここから上げていこう」と言ったこともあります。
体の調子がすごく良かったり、CSの自信ですんなり入っていければいいですが、教えていかなければならないのは、選手権は別物で、プレミアリーグでの戦い方とは違うということ。相手の狙ってくるポイントも、戦略・戦術も違う。あわよくばPKで、という狙い方をしてくる相手ともやるわけです。調子が良くすんなり入っていけるというところに、あえて選手権は別物だという危機感を与え、クギを刺していくという作業は必然でした。この選手たちは、学ぼう、成長しよう、強くなろうという気持ちを持ち合わせている集団だったので、この点はすんなり頭の中に入っていったと思います。
第88回大会以来、7年ぶりの決勝の舞台でした
前回の決勝では、相手の分析知識は頭に入っていたにもかかわらず、なぜか体が動きませんでした。決勝の前には校歌斉唱などの様々なセレモニーがあり、それまでの試合とは状況が違います。その中で、緊張でガチガチになっているピッチ内の子供たちに自分の言葉を伝えていく作業は、普段とは全く違うということに気付きました。
その経験から、今回の決勝前日のミーティングでは「歓声の中で頭が真っ白になり、何もかも忘れてしまう、そんな状況が必ず来る。その時にチームメイト同士で話をしたり、緊張感をあえて待ちかまえて、自分たちのパワーに変えろ」と話しました。選手権の決勝は高円宮杯Uー18サッカーリーグチャンピオンシップ(以後:CS)とは観衆の数が違うので、戸惑いや緊張をどうコントロールするかということが重要でした。今回は、ミーティングで選手たちがそれを意識し、パワーに変えられるような冷静さを持っていました。CSも同じ場所で戦っていたこともあって、その経験値はとても大きかったと思います。
(続く)
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