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先日発売されたVOL.44からチーム取材特集ページを掲載します!
2017年02月28日
青森で五戸すずかけスポーツ少年団と聞けば、誰もが知る少年サッカーの強豪チームだ。全日本少年サッカー大会に出場すること5回。青森県少年サッカー大会で優勝すること6回。あの手倉森兄弟が所属していたチームとしても有名である。
創設は1969年。歴史と伝統のあるチームを現在率いるのは町屋剛監督。就任から3年。サッカーの町五戸で、強豪チームの今を聞いてきた。
「(卒業生になる)今年の6年生は前に蹴りたくなるところを我慢して、パスをつなぐところとか。協調性のある子たちだったのかな。まあ小さい頃から見ているので」
自身の息子がチームに所属していたことがきっかけで、現在監督を任されている町屋さん。昨年のチームは青森県少年サッカー大会でベスト8まで勝ち上がった。
では、新チームの展望はどうなのだろう。
「これから中心になる5年生は全員自己主張が強い子達なので、まとめるのが大変ですね。でも逆にこの個性の強さを生かせればと思います。4年生が後ろに引いて全体を見られる子たちなので、彼らにゲームを作らせて、前は身体能力の高い5年生で、とか色々と模索中です」
まだ荒削りな子供たちの個性をどのようにまとめていくか。チームスポーツであるサッカーにおいて、何より重要なのが連帯感だ。“五戸すずかけ”というチームとして、その個性を一つの方向に向かせることが当面の課題になるだろう。
指導コンセプトとしては「人とボールが動くこと。基本的なボールを止めて・蹴るを重視します。贅沢を言えばそこに個人技も加えていければと思いますが。あとは最後まで走りきること。サボったら使わないので、それは子供たちもわかっていると思います」
まだチームとしての完成系は見えないが、伝統であるハードワークはしっかりと受け継がれているようだ。そして、私生活での指導も忘れない。
「靴の並べ方なり、基本的な私生活の指導は厳しくします。挨拶や礼儀もしっかりとさせますね。人に迷惑をかけない、自立できる大人になってほしいですね」
公私にわたって子供たちを見守る町屋さんだが、歴史あるチームの監督を務めるプレッシャーを感じているそうだ。
「プレッシャーはありますよ。タイトルをとって当たり前という空気があるので大変ですね。三戸地区のレベルも上がってきましたから」
来年は近隣学校同士の合併でなくなってしまう三戸地区だが、その点について町屋さんは「自分たちのサッカーでやっていく」と気負いはない様子。強豪チームのさらなる躍進に期待したい。
*選手へのインタビューや取材時に撮影した写真を合わせて掲載した完全版は、発売中の青森ゴールVOL.44に掲載しています。ぜひ誌面にてご確認ください。
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