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発売中の青森ゴールVOL.44から特集”青森県勢が全国の舞台に挑戦”を掲載します!
2017年03月02日
12月25日~29日、鹿児島県にて行われた「第40回全日本少年サッカー大会決勝大会」。青森県代表として4年ぶり5回目の出場を果たしたのは青森FC Uー12(以下青森FC)。高校サッカー選手権優勝に大きく貢献した青森山田高からJ2千葉へ加入するMF高橋壱晟の出身チームだ。高橋の代はこの大会でベスト16進出を果たしている。偉大な先輩の代を超える成績を挙げようと青森FCの選手たちは奮闘を見せた。
26日午前に行われた1次ラウンド初戦の対戦相手は富山県代表の大門少年サッカークラブ。圧倒的に攻め立てたのは青森FC。前半6分MF津島巧のゴールで口火を切ると、14分にはDF本田陽大のコーナーキックからDF吉崎塁がゴールを決めて前半で2点差に。後半も23分MF山本虎のスルーパスからFW釆田光立がゴール。31分にはMF佐藤悠河のクロスボールを受けたDF大瀬咲翔がゴール。32分には再び本田のコーナーキックから吉崎のゴール。33分には本田のミドルシュートが決まって6ー0で大勝。好スタートを切った。
26日午後の2戦目は栃木県代表ヴェルフェたかはら那須との対戦。この試合も青森FCが主導権を握り、前半14分釆田がペナルティエリア内で倒され、山本がPKを決めて先制。しかしその後ゴール前まで迫るもののなかなかゴールを奪えず、後半も終盤に差し掛かった36分、コーナーキックから失点を喫してしまった。それでも「最後まで諦めずにみんなが助け合っていた」と伊藤豪監督が振り返った通り、選手たちは最後まで勝利を諦めなかった。終了間際の40分山本のクロスを受けた釆田がゴール前に抜け出し放ったシュートが決まって2ー1で試合終了。見事2連勝となった。
翌27日午前の1次ラウンド最終戦は佐賀県代表サガン鳥栖Uー12(以下鳥栖)。前日大門少年サッカークラブから19点を奪った強豪ということもあり、開始3分で相手の勢いに押され失点を喫した。しかし6分。エースストライカー釆田が意表を突いて放ったミドルシュートが相手GKの手を弾いてゴールに吸い込まれ同点に追いついた。その後は鳥栖が攻め込む展開となり、主将のGK加藤風羽がファインセーブを見せ続けたが、18分相手FWにDFラインの背後を突かれて失点。後半に入り、26分にも失点。「なかなかボールを奪ってもシュートまで持ち込めず、シュートのちょっと前でつぶされてしまった」と伊藤監督が悔やんだ通り、シュートまで持ち込む
ことができず、シュート1本に抑え込まれ1ー3で敗れた。
1次ラウンドは2勝1敗勝点6、得失点差+5に終わり、グループH2位。各グループ2位の12チーム中成績上位4チームが決勝トーナメント進出となるが、勝点7で2位となったチームが3チーム出て、残る1枠は勝点6、得失点差+7のチームで埋まったため、次点で決勝トーナメント進出を逃した。あと2点以上取っていれば決勝トーナメント進出ということもあり、伊藤監督は「もう少し決め切れていれば…」と悔やんだが、「組み合わせにもよってしまうのですが、ベスト16、ベスト8の壁は近く見えました。ベスト8以上はまだまだ遠く見えますが。色んなチームを見てポジション取りやフォーメーションを採り入れたが、選手は頭が柔軟で臨機応変に対応してくれた」と監督の狙いを最大限体現した選手たちを称えた。主将の加藤も「みんなで戦えて良かった。特にセットプレーが相手に通用した」と手応えを語った。高橋の代のベスト16にはあと一歩届かなかったが、青森FCの選手たちは遠く鹿児島の地で大健闘を見せてくれた。
写真・文:小林健志(サッカーライター)
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