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発売中の青森ゴールVOL.44からコラム”未来のビーチファミリーへ”を掲載します!
2017年03月10日
ビーチサッカーやってる人って、仲間のことを『ビーチファミリー』って呼ぶんです」
青森のビーチサッカーチームである「青森スタリオンズ」のキャプテンを務める森俊さんは笑顔でそう話す。彼曰く、ビーチサッカーの魅力は「よく“点の入るところ”と“アクロバティックなプレー”が出やすいところ」らしい。
ビーチは不規則な凸凹に覆われた砂地だ。当然ボールはイレギュラーなバウンドを刻み、これがトップクラスのGKをも悩ませる。砂地というフィールドが、“点が入りやすく”思わぬ展開へ試合を招きやすいというビーチサッカー特有のエンターテインメント性を生む要因になっている。
そこにオーバーヘッドキックなどの“アクロバティックなプレー”も飛び出すのだから(しかもそういったプレーはざらにある)、サッカーを知らなくても十二分に楽しめる。小難しいオフサイドもないから、初心者でもとりあえずボールの行方を見守っていれば観戦に参加できる。
もう一つ付け加えると、会場ではポップミュージックが爆音で流れていたり、MCが場を盛り上げていたりしていて、その場にいるだけでも楽しめる工夫がされている。プレーにしても、観戦にしても、ラフに自由に参加できるのが、ビーチサッカーの良いところだ。
そんなビーチサッカーにはまった理由を「プレー中の雰囲気もありますし、何よりビーチサッカーをやっている選手の人柄がすごく良くて」と森さんはいう。スタリオンズがかつて参戦していた関東ビーチサッカーリーグで対戦したチームの中には、日本代表のプレーヤーもいて、そんな彼らに最初は「おれらと話してくれるのかなとか不安でした」と森さん。しかしそんな予想に反して、彼らは「驚くほどフレンドリー」だったという。
ビーチサッカー界のメッシやロナウドが日本に?
「世界でも五本の指に入る茂怜羅(もれいら)オズという選手がいるんですが、僕らに対しても低姿勢なんです。びっくりしました。彼らは世界を経験しているんですが、普通は話してくれそうもないそういった話も気さくに教えてくれます」
「サッカーの日本代表選手を身近に感じることはあまりありませんよね? でもビーチサッカーはまだマイナースポーツなので、代表選手と普通に試合ができる。マイナースポーツであることに悔しさも感じますが、そういうところは良いですよね」
森さん曰く
「オズはビーチサッカー界のメッシやロナウド」という選手が日本に帰化していることをあなたは知っているだろうか。そんな選手が、よく知る浜辺でプレーしている。少し足を運べば、そこには
世界のスーパープレーが待っているかもしれない。
「スタリオンズも以前に比べてチームとしての実力は確実についてきているので、あとは見て体験してもらう機会を増やしたいと思っています。そういう場として、男女混合のミックスリーグを作ろうとか、いろいろ考えたりしています。あとはもっと若い選手を引き込んでいきたいですね。若い子はまだサッカーができる、フットサルができるとなってしまいがちですから、そういう子たちにどう興味を持ってもらうかというのはいつも考えています。ビーチサッカーは身一つあればできるし、マイナーであるがゆえに上も目指しやすい。ふらっと来てくれればと思います」
近年プロ化も進められつつあり、世界の大舞台にもしっかりと道が続いているビーチサッカー。もちろん青森からも、その道は伸びている。青森のビーチファミリーが、あなたを待っている。
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