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本日発売のVOL.45の特集『名乗りを上げろ、次世代のヒーローたち!』から青森山田高校 -郷家 友太- 編を掲載します。
2017年04月25日
青森山田から世界へ
文:安藤隆人(サッカージャーナリスト)
宮城県で生まれ育った郷家は、、そのサッカーセンスを、地元のプロクラブであるベガルタ仙台の下部組織で磨いた。
彼が中学3年生になる頃には、当然のようにジュニアユースからユースへの昇格内定が決まっていた。しかし、彼が出した答えは「青森山田に行きます」だった。彼を貴重な戦力だと考えていたベガルタ仙台は、説得を試みた。だが、彼の意志は揺るがなかった。
「高校サッカーで勝負をしたいと決めていました」
覚悟を決めたきっかけは、中学2年生の冬に、家族旅行の一環で観戦した、桐光学園vs京都橘の一戦にあった。「桐光は地元開催(ニッパツ三ツ沢球技場)だったので、たくさんの応援団や観客が来ていました。京都橘の応援もすごかった。当時の京都橘には仙頭啓矢さんと小屋松知哉さん(共に現京都サンガF.C.)がいて、その二人のプレーがすごくて。試合も面白いし、スタジアムの雰囲気もすごいし…。自分も絶対にここで試合をしたいと思ったんです」
「それでどこの高校に行くかと考えたときに、全国レベルで同じ東北の青森山田が良いと思ったんです。春に練習会があったので参加したら、ものすごくレベルが高くて、『ここなら間違いなく成長できる』と確信したんです」
憧れはいつしか決意に変わっていった。だからこそ、クラブからの説得にも一切揺るがなかった。
「青森という全く知らない環境でチャレンジをしたかったし、より厳しい環境で自分を追い込んで、成長して、プロになりたいと思う気持ち、そして選手権に出たいという気持ちが強かったんです」
(続く)
本日発売の青森ゴールVOL.45に完全版を掲載しています。
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ごうけ ゆうた 3年生 MF
前所属:ベガルタ仙台ジュニアユース
昨季もチームの中心的存在としてピッチに立った新エース。今季からは背番号「10」を背負う。昨季の選手権決勝戦では2アシストとその才能を遺憾なく発揮し、U-18日本代表へも招集された。成長著しい彼の活躍次第で、今季の結果が左右されると言っても過言ではない。
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