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6月25日発売の最新号から、第一特集の『第71回青森県高等学校総合体育大会 サッカー競技』を紹介します!
2018年06月27日
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絶対王者・青森山田
盤石の19連覇達成 青森県内54チームが集い、前期・後期計6日間にわたって熱戦を繰り広げた「第71回青森県高等学校総合体育大会サッカー競技」。6月4日(月)、青森市スポーツ公園多目的グラウンドを舞台に行われた決勝戦は、2年連続で同じ顔合わせとなった。
この大会で18連覇中の絶対王者・青森山田高校は、初戦から準決勝までの4試合を二桁得点・完封勝利で決勝へと駒を進めてきた。一方、2回戦からの3試合を無失点で勝ち上がってきた八戸学院野辺地西高校は、準決勝では弘前実業高校に先制されるも逆転勝利し、初優勝を目指してこの決勝に臨んだ。
青森山田のキックオフで試合が始まると、開始から12分、青森山田キャプテンMF⑩檀崎竜孔のコーナーキックにDF⑤三國ケネディエブスが頭で反応し、ファーサイドにいたDF②橋本峻弥が右足でゴールへと蹴り込んで先制。その直後、野辺地西FW⑬土井敬が青森山田ゴールに迫るも、青森山田GK①飯田雅浩の好判断でシュートまで持ち込ませない。前半28分には青森山田MF⑪バスケス・バイロンがドリブルで持ち込み、MF㉕留盛聖大から檀崎へとパスをつなぎ、追加点を奪う。この試合のプランとして青森山田・黒田剛監督は「最低でも前半3点」を選手たちに課していたが、31分には留盛のゴールでその条件をクリアし、3ー0で青森山田がリードして前半を終えた。
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青森山田の勢いは止まらず、後半8分FW⑨佐々木銀士、さらに後半15分には留盛のこの日2点目のゴールで5ー0と突き放す。後半24分にも佐々木が得意のヘディングでゴールネットを揺らし、このまま6ー0で勝利した青森山田が19年連続22回目の県高校総体優勝を果たした。「優勝できたのは良かったですが、満足せずもっと上のレベルを目指していきたい」と、主将の檀崎。この決勝では自身の得点こそ1点にとどまったが、切れ味鋭いドリブル突破で相手守備陣を翻弄、コーナーキックでも決定機を演出し、エースの存在感を見せつけた。
0ー3で敗れた昨年秋の県新人戦から更に差を広げられた形となり、試合後「全国トップレベルの力を体感しました」と、悔しさを滲ませながら話した野辺地西・三上晃監督。今大会もまた、挑戦者たちにとっては絶対王者の牙城を突き崩すことがいかに難しいかを思い知らされた結果となった。だがここで立ち止まってはいられない。突き付けられた課題を克服し、この差をどれだけ縮めて高校選手権を迎えられるか、挑戦者たちの本気度が試される。
青森山田高校は青森県代表として、8月、三重県で行われる「2018彩る感動 東海総体」に出場する。一昨年度は高円宮杯・高校選手権で全国二冠を達成したが、インターハイは近年二度の3位入賞を果たすも優勝からは10年以上遠ざかっている。檀崎主将は「もっと課題を詰めていかないと全国では勝てない。しっかり練習から一つひとつ積み上げていきたいと思います」と話し、インターハイ制覇に闘志を燃やす。
(続く)
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優勝 青森山田高校
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