現在、ＦＩＦＡロシアワールドカップに参戦中の日本代表。その中で異彩を放っているのが柴崎岳選手です。青森県野辺地町出身、青森山田高校卒業の柴崎選手について、サッカージャーナリストの安藤隆人氏が執筆した連載を紹介します。

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　みなさんこんにちは！　いよいよＦＩＦＡロシアＷ杯が開幕しましたね。４年に１度の世界最大の祭典！　世界中のサッカーファンが熱狂するビッグイベントに、我が日本は６大会連続６回目の出場を果たしています。

　その日本代表のメンバーの中にＭＦ柴崎岳選手が選出されました！　本番２ヶ月前にヴァイッド・ハリルホジッチ監督が電撃解任され、西野朗監督が就任するなど、日本サッカー界はかなりの混乱に陥りました。同時に日本サッカーへの不信感もこれまでにないほど募り、日本代表への風当たりは相当強いものになりました。国内壮行試合のガーナ戦、そして直前に行われたスイス戦と、日本は１点も奪うことができず２連敗を喫したことで、それはさらに強くなりました。

　僕から観てもかなり厳しい見方しかできない状況の中で、一筋の光となっているのが柴崎選手だと思います。Ｗ杯前、最後となるパラグアイ戦でボランチとしてスタメン出場をすると、まさに『鷹の目』、『正確無比』と言いたくなるほどピッチを俯瞰し、ずば抜けたスキルを駆使して攻撃のスイッチを入れるパスをズバズバと通していました。これまで２戦で閉塞感が漂っていた攻撃陣が嘘のように活性化し、乾貴士選手が２ゴール、香川真司選手が１ゴール２アシストの活躍を見せて、４ー２で勝利を収めました。もちろんパラグアイは今回のＷ杯に出場していません
し、メンバーもこれからという編成でした。実際にスイス戦と比べても、全体のプレスが緩かったことも参考にすべきですが、暗い話題しかなかった日本に明るい話題をもたらした点は大きく評価できます。それを作り出した選手の１人が柴崎選手でした。

　柴崎選手にとってＷ杯は『出場しなければいけない目標』でした。直前の国内合宿では、「（ブラジルＷ杯後に）２年間日本でプレーして、１年半スペインでプレーして、日本で成長できた部分はあったけど、Ｗ杯でプレーするためにはさらにレベルを上げないといけないということで、ヨーロッパを選んで、スペインでプレーしました。ここで得た経験があったし、Ｗ杯に向けて最大限努力をして来たつもりです」と決意を語っていました。

　柴崎選手はキャリア初のＷ杯でどう戦っていくのか。その辺りを細かく聞くと、ハキハキとした口調でこう語ってくれました。


（続く）






明日、６月２８日、ＦＩＦＡロシアワールドカップ予選　最終戦
23:00キックオフ（日本時間）
日本 vs ポーランド
フジテレビ／NHK BS1で放送



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