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6月25日発売の最新号から、第一特集の『第71回青森県高等学校総合体育大会 サッカー競技』で優勝を果たした青森山田高校を紹介します!
2018年06月28日
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5試合で計72得点、無失点。力を見せつけた絶対王者
3冠を視野に、インターハイ優勝を目指す 5試合で計72得点・無失点と、今年も他を圧倒する強さを見せつけ、19年連続22回目の県高校総体優勝を果たした青森山田高校。今大会の序盤戦では、現在プリンスリーグ東北を戦うセカンドチームのメンバーを中心にしながらも、二桁得点で相手を寄せ付けず、選手層の厚さを存分に証明した。
準々決勝以降は、満を持してプレミアリーグを戦うトップチームのメンバーが先発出場。その中で、準決勝・決勝で先発の座を掴んだのが、セカンドチームでキャプテンを務めるMF㉕留盛聖大である。「点を取らないとレギュラーには入れないと思っていました。しっかりアピールすることができて良かったです」と話す留盛は、出場した5試合で計19点を叩き出した。
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「こぼれ球やクロスに飛び込むなど、泥臭い1点でも1点なので、そういうところを大事にやっていました。セカンドでは引っ張っていく立場ですが、Aチームだと自分はまだ下の方なので、周りの人が上手い分、自分がもっとやらなければいけない。でもすごく楽しいし、ワクワクしています」と、笑顔を見せた留盛。黒田剛監督も「決定力があり、足元で収まる」と評価する新戦力の台頭に、攻撃陣の定位置争いもより一層激しさを増している。
一方守備面でも、準決勝・決勝では相手のシュートをわずか1本に封じ、青森山田は抜群の安定感を見せた。「今年は4枚とも体が強く、ヘディングも強い」と指揮官も評価する4バックは、昨年度のチームから総入れ替えとなったが、Uー18日本代表選出のDF⑤三國ケネディエブスを筆頭に、試合を重ねるにつれ着実に成長を遂げている。
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そして最後尾には、GK①飯田雅浩の存在がある。昨年のチームでレギュラーの座を掴み切れなかったことに悔いを残す飯田は「県大会でピンチを作られているようでは全国では通用しないので、もっともっと突き詰めていかなければいけない」と、決して満足はしていない。
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先制点の直後に訪れた相手FWとの一対一の場面について、「県大会はピンチが少ないですが、その1回のピンチのために準備をしていました。決められていたら正直、流れを持って行かれていたと思うので、あそこを抑えられたことは自分としても良かったです。相手の2タッチ目が大きくなったので、思い切って飛び出しました」と振り返った飯田。守護神の高い意識が完封勝利を呼び込んだ。
チームが目指すのは、2年前の二冠を超える三冠だ。そのためには、
(続く)
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