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8月25日発売の最新号「AOMORI GOAL VOL.53」から、第69回 青森県中学校体育大会 夏季大会を紹介!
2018年08月24日
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7月15日(日)、16日(月)の二日間、新青森県総合運動公園球技場・多目的グラウンドと青森市スポーツ広場サッカー場・多目的グラウンドで「第69回青森県中学校体育大会 夏季大会」が行われた。
上位2チームに東北大会の出場権が与えられるこの大会には、県内から各地区の予選を勝ち抜いた16チームが参加。中学生年代の一つの締めくくりとなるこの大会の決勝戦に進んだのは、青森山田中学校と弘前第二中学校だった。
青森山田中はこの大会を7連覇。そして全国大会を4連覇という圧倒的な強さをみせ、全国屈指の強豪チームとして県内に君臨している王者であり、今大会も1回戦で五所川原第一中学校を32ー0と
いうスコアで文字通り圧倒。その後は2回戦で田名部中学校に13ー0、準決勝では下長中学校に11ー0と、他を寄せ付けない強さで決勝戦まで勝ち進んできた。
対する弘前第二中は、1回戦で木造中学校に5ー0と好発進すると、続く2回戦では十和田中学校に1ー0、準決勝でも田舎館中学校にも同じく1ー0と、地区予選から今大会の準決勝までを無失点で切り抜ける堅守を武器に、僅差を制して決勝戦まで勝ち進んだ。
そんな両チームが戦った決勝戦は、弘前第二中のキックオフでスタートし、早くも開始3分に試合は動いた。
青森山田中が前線からプレスを掛けてボールを奪うと、キャプテンのMF⑩松木玖生がミドルシュートを放ち先制点を奪う。その7分後にも松木が、相手DF2人に挟まれながらも強引にシュートを決めて2点目。その5分後には右サイドでボールを受けた松木がそのままゴール前に切り込みゴールを奪う。
試合開始から15分でのハットトリックを果たした松木は、その後もピッチのあちらこちらに顔を出し、攻撃の起点となる活躍をみせ、結果的に前半だけで9得点を奪った青森山田中の攻撃の核としてその存在感を見せつけた。
この展開に意気消沈すると思われた弘前第二中だったが、後半にかすかな意地をみせる。後半開始早々に左サイドでフリーキックを得ると、MF⑥岡元耕人がゴール前に上げたクロスに、後半から出場のMF⑫長内健太が頭で合わせ待望の得点を奪った。
ここまで無失点で大会を勝ち上がってきた青森山田中に対し、わずかながらも爪痕を残した弘前第二中。試合後、青森山田中の上田監督が、「一瞬の気の緩みが全国に向けての課題」と話すこととなったその得点は、弘前第二中の新チームに確かな自信を与えるだろう。
(続く)
優勝 青森山田中学校