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4月25日発売の最新号「AOMORI GOAL VOL.57」から青森県ゆかりの選手たちの『挑戦』からヴィッセル神戸に所属する【郷家 友太】を紹介!
2019年05月16日
ヴィッセル神戸 No.27 MF
郷家 友太
来年はハットトリックで凱旋を目指す、郷家の今。
昨シーズン、高卒ルーキーながら攻守に存在感を見せて22試合に出場し、その名を知らしめた郷家友太。しかし一転、今シーズンは世界の分厚い壁に阻まれ、苦しい時を過ごしている。サッカー人生でも一番厳しい時間を過ごしているであろう郷家は、今何を考え行動しているのか。日本でも屈指の才能を持つ青森ゆかりの若き才能に直撃した。
高卒ルーキーながら、昨シーズンは22試合に出場し2得点を挙げた郷家友太。攻撃にも守備にも貢献できるそのユーティリティ性を押し出して、初めての舞台を戦いきった。抜群の精度と威力をボールに宿らせることのできる左足を武器に、世界の第一線を渡り歩いてきたポドルスキを始め、歴戦の先輩たちに勝るとも劣らないその存在感は、所属するヴィッセル神戸のサポーターを唸らせ、その名前を強烈に印象づけた。
デビューシーズンとしては上々の滑り出しを見せ、今シーズン、2年目の飛躍を期待された郷家だが、ここまでリーグ戦の出場はない(4月12日現在)。唯一の見せ場がルヴァンカップに出場した2試合のみと、Jリーグの開幕からベンチを温める日々が続く。
その要因は言わずもがな。ヴィッセル神戸が行った大型補強にある。その補強リストには、山口蛍ら日本代表クラスの選手を始め、イニエスタを筆頭に世界的に見てもトップクラスの名選手がその名を連ねており、現在のヴィッセル神戸のスタメン争いは、リーグ内でも屈指の競争度を誇ると言っても過言ではない。
そんな状況下に置かれ、壁にぶつかりながらも日々を過ごしている青森山田高校出身の若武者に、今回話を聞いてきた。
「今日、本当は試合に出たかったんですけど、まあ、プロになってユアテックスタジアムに帰ってくるのは一つの目標でもあったので」
郷家に話を聞いたのは、3月10日に行われたJリーグ第3節ベガルタ仙台戦の後。この日の郷家はベガルタ仙台の下部組織を離れて8年ぶりの凱旋であったのだが、出場は叶わなかった。
東日本大震災の発生日が翌日ということもあって、当日は震災復興マッチという意味合いも色濃かった。そのため、出場できなかった悔しさはひとしおだったのかもしれない。
だが、郷家はそんな様子も見せず、試合終了直後のスタジアムですでに未来を見据えていた。
(続く)
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