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6月25日発売の最新号「AOMORI GOAL VOL.58」から第一特集の【令和元年 高校総体特集】を少しだけ紹介!
2019年06月26日
全国上位の力を示した青森山田
20連覇を達成文:吉田 太郎
第72回青森県高等学校総合体育大会サッカー競技(男子)決勝戦が6月3日にダイハツスタジアムで開催され、青森山田が2ー0で八戸学院野辺地西を下し、20年連続23回目となる全国大会出場を決めた。
スコアは2点差。試合終盤まで勝敗の行方が分からなかった昨秋の選手権予選決勝(2ー1で青森山田が勝利)同様、僅差の決着となった。だが、その2得点は試合開始からわずか4分間で生まれたもの。パワーの掛けどころを熟知した王者による見事な立ち上がりが、挑戦者との大きな差を生み出した。
試合開始からわずか15秒で決定的なシーンを作り出した青森山田は、2分に先制点を奪う。CKの流れから、MF後藤健太の左クロスをファーサイドのMF松木玖生がGKと接触しながらも頭でねじ込んだ。「『セカンドを狙え』と(黒田)監督にも言われていたので上手くオフサイドにかからずに打つことができた」と松木。野辺地西はこの1失点で踏み止まりたかったが、相手の勢いを止めることができない。
間髪入れずに次々と仕掛けてくる青森山田の攻撃を何とか止めても、奪い返しの動きが非常に速い相手に満足なクリアさえさせてもらえなかった。完全に相手を飲み込んだ青森山田は4分、MF武田英寿が左サイドのMF浦川流輝亜へパス。浦川の鋭いクロスにFW田中翔太が飛び込むと、これが相手GKのミスを誘って2ー0となった。
青森山田の武田が「『立ち上がりにガンガン行け』と言われていて、そこで2点獲れたことは良かった」と語った一方、野辺地西のMF工藤拓人は「最初の勢いはさすが山田」。
(続く)