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6月25日発売の最新号「AOMORI GOAL VOL.58」から第一特集の【令和元年 高校総体特集】から優勝した『青森山田高校』を少しだけ紹介!
2019年07月02日
圧倒的な強さで今年も絶対王者として君臨
前人未到の大会20連覇達成
絶対王者の牙城は今年も揺らぐことはなかった。計5試合で、51得点無失点。他を圧倒する強さで青森山田は20年連続23回目の青森県高校総体優勝を果たした。
今大会に臨むにあたって、プレミアリーグとは異なり自分たちがボールを保持して攻める時間が長くなるということを想定し「ミスをしないように崩すところ、セットプレーのところは練習で毎回確認しながらやっていました」と話したのはキャプテンのMF⑩武田英寿。青森山田は昨年度の高校選手権で全国制覇を果たしたが、そこでレギュラーとして試合に出ていたのは武田ただ一人であり、県大会という独特のプレッシャーもある中、チームは全国大会への切符を懸けて戦う初めての県大会に挑んだ。
初戦となった2回戦は、プレミアリーグの控え選手やプリンスリーグ東北を主戦場とする選手たちを数多く先発に起用しながら10ー0で三沢商業に勝利。3回戦、準々決勝ではプレミアリーグの主力を投入する一方で、準決勝では再び先発メンバーを半数近く入れ替えるなど、多くの選手を試しながら連戦を勝ち上がってきた。この選手層の厚さが、青森山田の強みでもある。
そして迎えた、野辺地西との決勝戦。立ち上がりを制し、開始からわずか4分で2ー0として試合を優位に進めるも、その後攻撃は停滞を見せる。結果的にこの2点を確実に守り切り勝利したものの、チームとしては課題の残る試合となった。「背後に走ってくる選手がいなくなり、プレーをやめてしまった。勝利を確信したかのようなサッカーになってしまい、甘さが出た。自分たちが攻めなくなれば相手に攻められるという、この表裏一体のサッカーのシステムを選手たちはまだ理解していない」と、試合後の黒田剛監督の言葉は厳しかった。
(続く)