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長い歴史に幕を閉じた五戸高校サッカー部。最後の公式戦「高円宮杯JFAU-18サッカーリーグ青森」の2部リーグ、第7節(最終節)を取材した。

2020年09月20日



9月19日に行われた「高円宮杯JFAU-18サッカーリーグ青森」の2部リーグ、第7節(最終節)を持って、長い歴史に幕を閉じた五戸高校サッカー部。その最終戦を取材した。





八戸学院大学サッカー場で行われた「高円宮杯JFAU-18サッカーリーグ青森」の2部リーグ、第7節(最終節)。五戸高校の相手は、ブランデュー弘前FCU-18。天候にも恵まれ、五戸高校最後の試合とあって、たくさんの応援団が駆けつけた試合は、前半35分に五戸高校が先制点を挙げる。





しかし、その1分後にブランデュー弘前に同点に追いつかれると、さらに5分後、追加点を与えてしまい1−2とブランデュー弘前にリードを許して後半を迎える。後半に入ってもブランデュー弘前の勢いは止まらず、追加点を許してしまう。対する五戸高校の選手たちは決して諦めることなく、ゴールを狙いに前からプレスをかける。しかし、ゴールは遠く、得点を奪うことができず試合終了の笛が鳴った。結果は1−5で敗戦。有終の美を飾ることはできなかった。





しかし、五戸高校の最後の勇姿は素晴らしいものがあった。心折れることなく戦い、足が攣ろうとも、怪我で足を引きずっても最後まで戦う姿勢には感銘を受けた。それは会場にいた全員が感じたはずだ。大きなプレッシャーの中戦い抜いた選手たちに拍手を送りたい。





榎本叶翔キャプテンに試合の感想を聞いた。
「入りの部分は良い感じで入ることができました。先制点も挙げることができて、勢いを持って試合を優位に運びたかったんですけど、すぐに失点し、悪い形で失点を重ねて立て直すことができなくて、自分たちの繋ぐサッカーが、後半最後の方はできていましたが、最初の方は縦に急ぎ過ぎてしまい、上手くいかなかったです」と試合を振り返った。
そして、サッカー部が終わる中迎えた試合についてや、これまでの3年間についても話を聞いた。





「自分たちは、閉校が決まってから五戸高校に入ったメンバーで、なかなか試合でも勝つことや結果を出すことができませんでした。その中でも町民とか学校の関係者など、常に自分たちを支援してくれて、今日も応援に多くの方がきてくれて本当に感謝したいと思います。最後は勝ちたいと思っていましたが、勝てずに終えたことはすごく悔しいです。
 1年生の時は、3年生の部員も多くて、練習では厳しい言葉を言いながらでも、ピッチを出ればみんな仲良くしてくれて、そういうのが特徴で最初の印象でした。閉校が決まっている中入学して、不安がありましたが、それですごく安心することができました。3年生が引退したら、2年生が一人しかいなくて、そこから試合でも勝つことができなくなって、でも地域の方も応援してくれて、指導者の方も自分たちを見捨てないで熱心に指導してくれて、最後の年は、取材も多くプレッシャーもありましたけど、結果が出せなくてすごく悔しいです。恩返ししたかった。それができなくて・・・。しかし、今日は失点は多かったんですけど、1点を取ることや、戦うことで今までやってきたことや五戸の最後の魂とかは見せることはできたと思います。五戸高校サッカー部は終わってしまいますが、この3年間が自分たちにとって大きな財産になると思いますので、この3年間を糧に今後の人生に活かしてきたいと思います」






試合後、三浦豊監督に話を聞いた。
「今日の目標は1点を取ることでした。それが先制点を取ることができて、目標は達成しました。選手は頑張りました。人数が少なく、負傷しても痛いと言えない、攣りかけの選手も攣ると言えないですし、その中で立派に戦ったと思います。今の選手たちはこの3年間を過ごし、力はないですけど、成長度合いで言えば、サッカーだけではなく、すごく成長したと、それは褒めてあげたいと思います」
最後まで五戸高校を背負って戦った選手たちを労った。
そして、会場を眺めながら「選手権もそうですし、そこからのリーグ戦3試合もこういった大勢の方に来ていただいて、有り難いです。五戸高校の伝統や選手たちは、こうやって今まで支えられてきたんだなと感じます」と町全体への感謝を話した。






1957年から始まった五戸高校サッカー部。その長い歴史に選手として3年間、指導者として18年間関わってきた三浦監督。記者からの最後の瞬間を迎えた今の気持ちを聞かれると、少し考え「選手時代から長いこと関わってきた期間を考えると胸が詰まると言いますか、色々な想いはあります。勝てていた時代に応援してくれた方、その人たちがずっと応援してくれて今の現状がありますので、その想いを感じながら、この3年間はずっとその感情を持ってやってきました。OB、協会の方、町民とやはり五戸はサッカーが好きな人たちがいっぱいいて、熱い応援があります。今日で五戸高校のサッカー部は終わりますが、この応援があるかぎり先には進めるなと感じました」とこれからの五戸サッカーのあり方についても話してくれた。





最後に、選手たちに「五戸高校という責任やプレッシャーなど、重い荷物を下ろしてほしい。本当にずっと背負って練習、試合をこなしてきて、可哀想だったかもしれない。プレッシャーしかないなかでよくやってきた。本当に耐えて・・・。『誇りと覚悟を持って』という言葉を3年間伝えてきて、本当によく実行してくれたなと思います」と、感謝の想いを話して取材を終えた。





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