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クラブ創設30周年を迎えるラインメール青森 節目の年に、悲願達成を祈願
2025年01月18日
厳かな雰囲気のなか、青森県出身の原崎政人新監督が神前に玉串をささげる。
在籍5年目、チーム最古参となるGK⑰廣末陸が今年も選手代表として神事に臨んだ。
昨季は勝ち切れない試合が多く、勝点を伸ばせず10位に終わったラインメール青森。クラブ創設30周年、JFL参戦10年目の節目の年に、原崎新監督のもとJ3昇格の悲願達成を目指す。
選手たちが手にしているりんごは、チーム名「Reinmeer」の文字入り。
青森県南津軽郡藤崎町生まれ、東奥義塾高校出身の原崎政人新監督。
ベルマーレ平塚(現・湘南)、大宮アルディージャ、ベガルタ仙台で活躍し、現役引退後は指導者の道へ。仙台、大宮でヘッドコーチ、監督を務め、ついにキャリア初となる地元チームでの監督就任に「やはりすごくやりがいがあるというか、うれしい気持ちと、地元で初めて仕事をするので責任というのは重く感じています」と心境を語った。
J3昇格という目標に向けて、「目の前の試合を一つずつ勝っていければ間違いなくその目標を達成できると思うので、一つひとつ大事に戦っていきたい」と話した原崎監督。どのようなサッカーを志向したいか問われ、「クラブの目標でもあるのですが、自分たちがアグレッシブに、自分たちからアクションを起こして、見ているかたが熱くなるような、そういうサッカーがしたいなと思っています」と答えた。
必勝祈願を終え、「身が引き締まる思い」と話したのは新加入のFW⑬有田光希。
「昨年まで鹿児島にいたんですけれども、真逆の環境の場所に来て、でもここから1年間楽しみだなという気持ちになっています。
周りの選手との相性や、やりやすいとかというのはこれから徐々にお互いの特徴をわかったうえで積み重なっていくものだと思うので、そこは今後のキャンプを通して深めていければいいと思います。ゴール前で技術や感覚のところを出してゴールを取るというのが自分の強みなので、そこだけは誰にも負けたくない。相手チームに対して点を取るというのもそうですが、チーム内での競争でもしっかりと自分の特徴を最大限出して、勝ちにいきたいなと思っています」
目標のゴール数については「ゴール数というのはあまり意識しないほうが点を取れるタイプ」と前置きしたうえで、「5点でも6点でも、1試合1点取った試合がチームの勝ちに繋がれば、それで5勝、6勝となるので、そういったゴールを取りたいなと今年は思っています。チームの目標を達成するために、自分のゴールをプラスアルファできたら」と話した。
今季鹿児島ユナイテッドからはもう一人、MF⑪中原秀人が新加入。「鹿児島でも公私ともにお世話になっていて、仲がいい選手なので、一緒に青森に来ることができてとても心強いです。二人で青森を盛り上げていけたらなと思います」と有田。Jリーグで豊富な経験を持つベテラン二人は、Jを目指すラインメールにとって非常に頼もしい存在となるだろう。
青森山田高校時代を含めると青森で計7年を過ごし、今季は加入5年目。「ある意味青森というチームを僕が一番知っていると思うので、チームをうまくいい方向に持っていけるように」と話す、チーム最古参の廣末陸。
「今年戦うメンバーと顔を合わせたのは今日が初めてでしたが、新しい選手と既存の選手とがうまく力を合わせて今年J3昇格できるようにやっていければと思います。
新しい選手がこのチームになじめるように、たくさんコミュニケーションを取って、うまく懸け橋としてやっていければ。今年は去年に比べるとベテランの選手も入ってきているので、経験という意味では非常に頼もしい。若い選手もたくさんいるので、若い選手の勢いとベテランの経験がうまく合わされば、勢いが出るんじゃないかと思います。
クラブ創設30周年で、僕自身5年目という、ある意味節目の年でもありますので、みんなで力を合わせて必ずJリーグに昇格できるように頑張っていきたいと思います」
J3昇格のためにはリーグ2位以内に入るという成績面の条件達成に加え、ホーム戦での1試合平均2,000人以上という集客面での必達条件も課されている。廣末は「僕たちだけの力ではJリーグに昇格することはできません。ファン、サポーターの方も力を合わせて一緒にJリーグに行けたらと思うので、ぜひスタジアムに足を運んでください」と呼びかけた。
ラインメール青森は1月20日(月)から全体練習を開始。その後1月下旬から1ヶ月にわたる高知県でのキャンプを経て、3月8日(土)、アウェイで横河武蔵野FCとの開幕戦を迎える。