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J3昇格を目指し、走り出したラインメール青森 始動日取材と誌面未掲載インタビュー
2025年01月27日
チーム創設30周年を迎える節目の2025年、悲願のJ3昇格を果たすべく走り出したラインメール青森。
1月20日(月)、青森市のマエダアリーナで今シーズン初の全体練習が行われ、選手たちは約2時間にわたり汗を流した。
初練習後の囲み取材で「選手も全員参加できて、いいスタートが切れた」と原崎政人新監督。
「自分の中で、いつかは地元で仕事をしたいという思いはありました。このタイミングで、ここで監督をやらせてもらうことに僕は縁を感じましたし、自分の仕事をしっかりやって地元に貢献できれば」と思いを語り、「J3に昇格するという、それだけを目指して一年戦っていきたい」と意気込んだ。
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在籍3年目のシーズンを迎えるMF⑧山口和樹選手。昨季はキャプテンとしてチームを支えた。
「新加入の選手が多くいたなかで、すごく良い雰囲気で初日を迎えられて、体育館ですが良いトレーニングができたと思います。若い選手も多いので、元気があっていいかなと。僕ももう年齢的には上のほうなので、その若さに負けないように頑張っていきたいと思います」
年下の新加入選手が多いなかで、鹿児島ユナイテッドから加入した経験豊富な2選手について「二人とも経験がすごくあるので、それを僕も吸収して、若い選手にもしっかり伝えてもらって、チームがいい方向に向いていければいいかなと思います」と山口選手。
FW⑬有田光希選手は青森での初日の練習を終え、「体育館での練習だったのでできることは限られていましたが、雰囲気は良くできたと思います。ここからやっとスタートという感じなので、開幕に向けて徐々に、個人のコンディションもそうですけど、チームとして成長できればいいなと思います」と話した。
南国の鹿児島から豪雪地域の青森へ。新潟県出身ということで、「雪に対してはすごく『久々に見たな』という感じでワクワクしていました。鹿児島を離れるときに青森に行く話を鹿児島の人にしたら、みんな想像がつかないと言っていたので、着いてすぐ雪の写真は送りました。『(こんな雪は)見たことがない』って言ってました(笑)」と話してくれた。
その有田選手が「家族ぐるみでも仲がいい。知っている選手が一人いるというのは本当に心強い」と話すのが、MF⑪中原秀人選手。彼も青森の雪には「最初に来てすごくびっくりしたんですが、今はもうだいぶ慣れました」とのこと。
「このチームで試合に出て活躍して、ラインメールをJ3に上げるという気持ちで来ました。
僕の特徴は攻撃的な部分。ゴールに直結するワンタッチのパスや、攻守において常にボールに絡みながらチームをうまく循環させていくという役割なので、試合ではそこをみんなとうまくコミュニケーションを取りながらやっていきたいなと思っています」
現在発売中の青森ゴールvol.91でインタビューを掲載しているのは、GK①三文字瑠衣選手。
青森山田高校ではGK⑰廣末陸選手の2年後輩であり、3年時にはセカンドGKとして全国高校選手権優勝に貢献(この時の正GKが昨季ヴァンラーレ八戸に在籍、今季はカマタマーレ讃岐でプレーする飯田雅浩選手)。
当時の懐かしいバックナンバーとともに。
1人しか試合に出られないゴールキーパーというポジション。青森山田時代からの先輩である廣末選手が不動の守護神として君臨するなか、常にスタメンを奪おうという意識でモチベーションを保ち続け、準備を怠らずトレーニングに励んできた三文字選手。在籍2年目の昨シーズンは第24節の後半途中から出場すると残り時間を無失点で守り抜き、その後4試合フル出場を果たした。
そんな2024シーズンの振り返りや自身のプレーについて、高校時代以来二度目となる青森での生活などについて語ってもらった青森ゴールvol.91。今回は、誌面の都合上掲載しきれなかったインタビューをお届けする。
― 昇格のためには成績だけでなく集客も大事になってきますが、チラシ配りの活動をしながら感じるところはありますか?
「去年よりもチラシ配りをする回数も増えたと思うんですけど、応援してくれている人はすごくチラシをもらってくれますし、『見に行くね』というふうに声を掛けてもらったりもします。結果的に今年は去年よりもだいぶ集客は増えて、チラシ配りの効果もあると感じていますし、昇格するためにはサポーターの方や市民の方と関わる機会というのはすごく大事だなと感じました」
― オフの日にチームメイトと出掛けたりはしますか?
「ごはんを食べに行ったりとか、青森はやっぱり海鮮がおいしいので海鮮を食べたり。僕は釣りが趣味なんですけど、今年は釣り仲間がいて、船で釣りに出たりします」
― 先輩の廣末選手も釣り好きで有名ですよね。
「一回一緒に大間のほうまでマグロ釣りに連れて行ってもらいました。そのときは釣れなかったんですけど、大間のマグロは日本でも有名なので、もし釣れていたらすごくうれしかったですね。マグロ用の、すごく大きくて強い釣り竿があって、大きいマグロがかかれば何時間とか戦うんです。まだ僕は戦えてないんですけど(笑)、青森にいるうちにマグロを釣ってみたいです!」
― 青森山田高校時代はちょうどインターハイや夏の遠征と重なって、ねぶた祭りに参加する機会はあまりなかったのではと思います。大人になってから体験するねぶた祭りはいかがですか?
「去年も今年もねぶたに出させてもらいました。チームで参加しない時も普通に見に行ったんですけど、やっぱり迫力がすごくて。人の熱気もすごくて圧倒されて、ぜひ人生で一度はみんなに見に来てもらいたいなと思って、家族とかにも『ねぶた、すごいから!』という話をしました。青森の一番の魅力と言ったらねぶたが出てくると思うので、ぜひいろいろな人に見てもらいたいです」