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JFL首位に立つラインメール青森 チームを導く光となるゴールハンター <誌面未掲載インタビュー>
2025年05月16日
今季こそ悲願のJFL優勝・J3昇格を目指すラインメール青森。
藤崎町出身の原崎政人新監督を迎え、JFL参戦10年目にして初の開幕戦勝利を果たすと、ここまで8戦無敗。わずか1失点と手堅い試合運びでついに単独首位に立った。
さらに住友生命杯青森県サッカー選手権決勝ではPK戦の末、J3ヴァンラーレ八戸に勝利。天皇杯青森県代表の座も手にして勢いに乗る。
現在発売中の青森ゴールvol.93では、ラインメール青森の選手名鑑、新監督・新加入選手のインタビューを掲載。今回は有田光希選手の誌面未掲載インタビューと、ファン・サポーターへのメッセージをお届けする。
北越高校を卒業後、ヴィッセル神戸でプロとしてのキャリアをスタートすると、J1からJ3までリーグ戦・カップ戦で計373試合出場、70ゴールを記録する有田光希選手。豊富な経験とゴールへの嗅覚、そして明るいキャラクターでチームを牽引する。
「プロ3年目の年にレンタル移籍で行ったチームでゴールをたくさん取れて(※愛媛FC在籍時、14得点)、そこから周りから見られる目というか、評価が一気に変わったんです。ただ、その時は自分が点を取れないとそれが態度やプレーに出たりと、波がすごくありました。
でもこうやって年を重ねて、青森では上から2番目の年齢で、自分より年下の若い選手がほとんどで。
その中でも特にフォワードの選手とかは、すごく聞いてくれるんです。『こういう時どうしたらいいですか』とか、僕のプレーを見て『この時何を思っていたんですか』とか。そうやって聞かれることが青森では多いなと特に感じます。今までも年下の選手とかはけっこういましたけど、こっちが話しても、聞いているようで聞いていなかったり(苦笑)。
青森ではみんな、すごく吸収しようとしてくれている。僕も今年でプロ16年目になるので、年数だけは重ねてきましたし、その間にいろいろな選手とやって、いろいろなことを教えてもらいました。それを次は自分が若い選手に還元するタイミングだなというのはすごく思っています。もちろん、僕も負けたくないですけど。
教えた選手がどんどん良くなっていって、変化が見られてうれしいという感情は、今まではあまり思っていなかったのが、青森に来てからはすごく思うようになりましたね。そういう感情を持ちながらも自分が負けないようにやって、切磋琢磨してお互いに高め合っていけたらいいなと思います」
「僕は、普段はふざけてますけど(笑)、サッカーに対して、特に点を取るためにどうするかというのは常に考えているので。自分の若い時と今では体の変化も当然ありますが、その中でできることもある。お互いの特長を生かせるようなプレーが出せるように、というのは常に心がけています」
― プロ16年目と先ほどのお話にありましたが、プロになる夢を叶えても数年でその舞台から去っていく選手も多いです。有田選手がここまで長く続けてこられた秘訣は何でしょうか?
「フォワードは点を取るということが求められますし、見られるところなので、点を取れていなかったらこれだけ長くやれていないと思います。
今回、年明けまでチームが決まらなくて、正直『もう終わりかな』という感じもしていました。もし辞めたとしたらどうするかとか、妻ともそういう話までいってたんですけど、代理人が本当に必死になって『辞めるのはもったいないから』と言ってくれて。もちろん青森が僕を評価してくれたというのはあると思いますし、評価されるくらいのレベルをここまでやってこれたというのは、自分に対しても自信を持っていいと思っています。評価してもらったことに対しては結果で返すだけなので。
あとは、長くやれる秘訣はキャラですかね(笑)。こいつがいれば明るいな、みたいな(笑)」
(ラインメール加入が決まった時から練習していたという、エンブレムのねぶたの顔を披露してくれた有田選手!)
「青森は本当に、可能性がある場所だと思います。昇格のためには観客数も大きな課題になりますので、皆さんにも協力していただいて条件を達成できるように、そして僕たちは見に来ていただいた方に来て良かったと思ってもらえるような試合を毎試合ホームでしたいと思います。アウェイでももちろん勝ちますが、ホームではとことん勝ちにこだわって戦っていきますので、今年1年応援よろしくお願いします!」
来たる5月18日(日)13時、13位のFCマルヤス岡崎をホームに迎えるラインメール青森。会場の新青森県運動公園球技場は、カクスタと違い陸上トラックがないためピッチが近く、選手たちの迫力あるプレーを間近で見られることが魅力だ。
J3昇格のためにはホームゲームの平均入場者数2000人以上という条件もクリアしなければならない。勝利と観客動員、その両方を達成するべくラインメール青森は奮闘を続ける。
次回は遠藤元一キャプテンの誌面未掲載インタビューをお届けします!
ラインメール青森選手名鑑、原崎新監督と有田選手、遠藤選手のインタビューを掲載したAOMORI GOAL VOL.93は現在好評発売中!
チーム加入からホーム開幕戦までの振り返り、有田選手曰く「過去イチきつかった!」という高知キャンプについて、原崎監督についてなど、たっぷり語っていただきましたのでぜひご覧ください!
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