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浦和レッズレディース 伊藤美紀選手 2025ー2026シーズンを振り返る
2026年07月14日
2025-2026シーズンも浦和レッズレディースの主力として全試合に出場し、キャリアハイとなる7得点を記録。5年連続となる全試合出場、そして5年連続優秀選手賞を受賞した伊藤美紀選手。充実したシーズンを送りながらも、その表情からは現状への満足ではなく、さらなる高みを目指す強い向上心が感じられた。
——2025-2026シーズンを振り返ってください。
前半戦はゴールという数字でチームに貢献することができました。キャリアハイとなる7得点を決められたことは、自信にもなりました。ただ、後半戦はポジションが一列下がり、自分自身も得点を重ねることができませんでした。ゴール前でのラストパスなど、別の形で貢献できれば良かったのですが、そこも十分ではなかったと感じています。
チームとしても最後は失速してしまいましたし、シーズンを通して戦い続ける難しさを痛感しました。他のチームも後半戦になるにつれてレベルを上げてきましたし、走力や戦術面など、もっと進化し続けなければいけないという課題が残る一年でした。
——昨季はハットトリックも達成し、得点力が大きく向上した要因を教えてもらますか?
前のポジションでプレーするようになり、自分の良さをより発揮できるようになりました。もともとラストパスや崩しの部分は自分の特徴だと思っていますが、それだけではなく、自分自身がペナルティーエリアへ入り、ゴールを奪うことが次の課題だと考えるようになりました。
練習でもその部分を意識して取り組みましたし、チームメートが質の高いクロスを上げてくれるので、自分は最後の質を高めることだけを意識していました。
——5シーズン連続で全試合出場を続けています。コンディションを維持し続けるために、身体のケアや日頃から意識して取り組んでいることを教えてください。
まずはケガをしないこと。そのために筋力トレーニングやリカバリーはもちろん、ピラティスなど新しいことにも積極的に取り組んでいます。同じことを続けるだけでは成長できないと思っているので、自分の身体と向き合う時間は年々増えています。
食事面ではスポンサーのタニタさんにサポートしていただき、毎日の食事を写真で送り、フィードバックをもらっています。本当に細かい部分までこだわるようになりました。
また、監督やチームが変わっても、求められる役割を理解し、自分の特徴を生かしながらチームのやりたいサッカーを表現すること。それが選手として一番大切だと思っています。
——30歳という節目を迎えられましたが、年齢を重ねることで意識するようになったことや、身体づくり、プレー面で変化を感じることはありますか?
年齢は特に考えていません。昨日より今日、今日より明日。毎日少しでも強くなりたい。それだけです。
練習でうまくいかない日があっても、「何が悪かったのか」「どうすれば良くなるのか」を考え続ける。その積み重ねが高いモチベーションにつながっています。
——日々の積み重ねや向上心が、5年連続で優秀選手賞を受賞する結果につながっていると思います。今回の受賞をどのように受け止めていますか。また、今後さらに目指していきたいものがあれば教えてください。
この賞は私一人の力ではありません。チームメート、スタッフ、家族、支えてくださる皆さんのおかげです。本当に感謝しています。
でも、毎年感じるのはベストイレブンとの差です。もっとチームを勝利、そして優勝へ導ける選手にならなければいけない。そのために、もっとレベルアップしたいと思っています。
——現在、ワールドカップが開催されていますが、ご覧になっていますか?
見ていますよ。「試合を見ていると、『早くサッカーがしたい』『練習したい』という気持ちになりました。見ている人がワクワクするようなプレーを、自分も届けたいとまた強く思います。
特に昔からリオネル・メッシ選手のプレーが好きで、パスやプレーのイメージなど学ぶことが本当に多いです。また、日本代表のボランチの選手たちの守備やボール奪取の技術もよく見ています。
——オフシーズンはどのように過ごしましたか?
オフには地元・青森へ帰省しました。チームメートも青森に遊びに来てくれたので、一緒にバーベキューをしたり、青森市までドライブをしたりと楽しい時間を過ごしました。今回初めて「ねぶたの家 ワ・ラッセ」にも行くことができて、とても新鮮でした(笑)。八戸市の朝市にも足を運び、地元の美味しいものもたくさん味わうことができました。すごく充実したオフになりましたし、心も身体もしっかりリフレッシュすることができました。
——2026-27シーズンへの意気込みをお聞かせください。
昨シーズンは無冠に終わり、自分自身もチームとしても悔しさの残るシーズンでした。その悔しさを忘れず、新シーズンは優勝を目指して戦いたいと思っています。
チームとしては、見ていて楽しいサッカーを続けながら勝ち続け、その先に優勝があります。個人としては、昨シーズンの7得点を超え、ゴール数を更新していきたいです。
また、昨シーズンは副キャプテンとして一年間を過ごし、プレーだけでなく、チームを巻き込み、引っ張っていくことの難しさも実感しました。今年はそうした部分でもさらに成長し、プレーでも行動でもチームを優勝へ導ける存在になりたいと思っています。
取材日 2026.7.11
次号・8月号(Vol.101)では、100号記念企画として実施した「青森ゴール」についての伊藤美紀選手スペシャルインタビューも掲載予定です。青森への思いや『青森ゴール』とのエピソードなど、ここでしか読めない内容をお届けします。ぜひお楽しみに!