1種(社会人)
<JFL CUP 第3節>ホーム開幕戦を迎えたラインメール青森
2026年04月08日
Jリーグの秋春制移行にともない、今季はJFLもイレギュラーなシーズンとなる。
3月から東西8チームに分かれてのカップ戦が行われ、ラインメール青森は東グループに所属。7試合を戦って2位までに入ると、西グループとの順位決定戦が行われ、1~4位が決定する。
まずはこのJFL CUPで優勝し、8月から始まるリーグ戦への勢いをつけ、長年の悲願であるJFL優勝・J3昇格を成し遂げたいラインメール。開幕からPK戦勝利を含む2連勝で、4月5日(日)、待望のホーム開幕戦を迎えた。
昨季からJFLを戦うライバルとなったいわてグルージャ盛岡を相手に、試合開始から間もない6分、そして8分と、立て続けに失点。この日の空模様と同様に暗雲立ち込める展開となるが、前半終了間際の45+4分、DF27佐久間駿希のクロスに頭で合わせたのはDF3遠藤元一キャプテン。ラインメールは今季初となる流れの中でのゴールで1点差に詰め、前半を終えた。
前半のうちに1点差に詰め、息を吹き返したラインメールは53分、FW29岡健太のゴールで同点に追いつく。
その後は互いにチャンスを作るも得点には至らず、2-2のままPK戦に突入。
開幕戦に続き2度目となったPK戦は、GK1廣末陸を皮切りに双方3人目までが成功。ラインメール4人目の遠藤が止められ、守護神・廣末のセーブに望みが託されたが、グルージャは全員が成功し、PK戦は4-5で終了。グルージャに勝点2が与えられ、ラインメールは勝点1を得る結果となった。
就任2年目の原崎政人監督。
「今日久しぶりにホームでやらせてもらって、サポーターのかたの声というのは非常に聞こえました。PKで敗れて悔しいなかでも、すごく前向きな声だったり。やっぱりホームに帰ってきたなという思いがすごく強かったので、選手にも話しましたけども、次はアウェイですけれどもファン・サポーターの皆様に勝ちを届けたい、次のホームでは必ずホームで勝った姿を届けたいなとより強く思いました」
開幕から3戦連続先発出場している岡健太。同点に追いつく今季初ゴールを決めた。
「狙ってはいましたけどあんなきれいに来るとは思わなくて。去年までの自分だったらあそこを外していたので、あのクロスが自分に来た瞬間は、怖さはありました。でも決めきれて良かったです。今年、サイドからの攻撃はけっこう武器として、スピードがある選手も多いので、クロスの回数が増えるなかで自分が入っていく回数とかも今日のゴールで明確になったと思います」
シュートにいく場面では「吹かしたり、足に当たらなかったりという可能性もちょっと、若干頭に浮かんだ」という。「でもそれを乗り越えたっていうのは、今日自分の中で一番大きい収穫になったと思います」。彼にとって確かな手応えを感じられた大きな1点となった。
ゴールパフォーマンスについて聞くと、「今日の朝、あれをやろうと冨久田と話していて、やったらめっちゃきれいにできました。TikTokで流れてきて、キャンプ中から同部屋だった冨久田と踊ったりしていた」という思い出のパフォーマンスだったとのこと。
「カクスタを笑顔でいっぱいにしたい」と話す、笑顔がトレードマークの岡。結果は惜しくもPK負けとなったが、そのゴールは確実に、この日スタジアムに詰めかけたファン、サポーターを笑顔にしていた。
この試合でグルージャの守護神としてラインメールの前に立ちはだかったのが、昨シーズンはラインメールに所属していたGK池末知史。
「去年のメンバーも多かったので、紅白戦をしているような感じ」だったというこの試合。「正直、90分を通してやりづらさはありました。90分で勝ちたかったので、ちょっと悔しい気持ちが僕的には正直あります」
PK戦では、互いによく知る相手だからこその駆け引きも。「去年、練習で何本も何本も彼らのPKを受けていた」という池末。ラインメールの選手たちの蹴る方向や蹴り方を把握した状態で臨み、PK戦を制した。
試合終了後、ラインメールサポーターの待つスタンドへ挨拶に行った池末。「俺の顔、みんな知ってるのかな?」と思いながら向かったという彼に、サポーターたちから大きな拍手が降り注いだ。
「(ラインメール時代は)試合に出ていなくて、二番手とか三番手だったので。それでも温かく迎えてくれたので、すごくうれしかったです」
グルージャとはこの後のリーグ戦でも優勝・昇格を巡って熾烈な戦いが繰り広げられることだろう。池末は今後のラインメール戦に向けて、「僕としては古巣戦ということで、でも気負うことなく一戦一戦しっかり戦って、お互いに昇格出来れば良いと思います」と話した。