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本日発売のVOL.45の特集『名乗りを上げろ、次世代のヒーローたち!』から青森山田高校 -中村 駿太- 編を掲載します。
2017年04月25日
日本のストライカーが決意を新たに
文:安藤隆人(サッカージャーナリスト)
「中村駿太が青森山田に編入」
このニュースが日本サッカー界に与えたインパクトは、非常に大きかった。中村駿太は現Uー18世代においてトップレベルの選手であり、柏レイソルUー18のエースだったからだ。
彼は小学4年生時に柏レイソルUー12に加入すると、2年後に行われた全日本少年サッカー大会でチームを優勝に導き、自身も大会通算23得点を叩き出した。これは、31年ぶりに大会の歴代最多得点記録を塗り替える快挙だった。彼はその風貌と得点力から『和製ロナウド』と称され、この活躍がきっかけで、一躍注目を浴びたのであった。
その後も当然のようにジュニアユース、ユースと昇格して、柏レイソルUー18では、高校1年生時からレギュラーの座を掴むと、昨年は2年生ながらエースストライカーとして覚醒。ゴールを量産し、高円宮杯プレミアリーグイーストで得点ランキング3位となる8得点を記録。さらにUー19日本代表にも選出され、昨年10月に行われたAFC Uー19選手権では2ゴールと活躍。初優勝に大きく貢献した。
彼の強みは、背の低さを補って余りある屈強なフィジカルと強靭な足腰。その身体から繰り出されるスピードとボールコントロール。そして、一瞬の隙を突いてゴールを決めることのできるFWとしての勘にある。ストライカーの諸条件をすべて満たす彼は、まさにゴールの申し子だ。
青森山田も、昨季のプレミアリーグイーストの前期で対戦した際に、2ゴールを挙げられている。彼は小山内慎一郎が「リーグのFWで一番嫌な選手」と語るほど、DF泣かせの選手なのだ。
そんな中村が、高校生活最後の一年を青森で過ごすことにした。
(続く)
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なかむら しゅんた 3年生 FW
前所属:柏レイソルU-18
幼少から柏レイソルの下部組織で、抜群の存在感を放ち続けていたストライカー。今年度から青森山田高校に転入し、サッカー部に入部。絶対的な得点源が定まらなかった新チームに新風を送り込み、競争を激化させた。彼のポテンシャルは、チームを一つ上のレベルに押し上げる可能性すら宿す。
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