2種(高校生)
高円宮杯U-18プレミアリーグEAST第10節 青森山田高校、強い思いで臨んだ一戦に勝利
2025年06月24日
6月22日(日)に行われた高円宮杯U-18プレミアリーグ第10節、青森山田高校対市立船橋高校。
普段の試合とは異なり、この日の青森山田高校グラウンドには選手と手をつないだ子どもたちの姿が。プレミアリーグの価値を上げる取り組みの一環として、青森山田学園の系列校である呉竹幼稚園の園児たちによるエスコートキッズが行われたのだった。
市立船橋高校のお兄さんたちともハイタッチ。
子どもたちにとって楽しい思い出となったのではないだろうか。
試合は立ち上がりから青森山田ペースで動く。
開始7分、ここまで全試合先発出場のMF16杉山大起に初ゴールが生まれると、30分にはMF14今田匠のコーナーキックからFW9深瀬幹太の今季5点目で追加点。42分には杉山の2点目で3-0と突き放し、前半を終えた。
後半も青森山田の攻撃の手は緩むことがない。58分にはDF5大場光翔が頭で叩き込んで4点差とし、相手の反撃を許さずそのまま4-0で勝利。5勝5敗と星を五分に戻し、順位を6位に上げた。
試合後、正木昌宣監督は「失点0でいけたこと、そして複数得点という試合はあまり多くなかったので、点数を取れたことは本当に大きいです。一番は県大会が終わったあとの1試合目ということで、本当に選手たちも重要な一戦になるということは理解していましたので、それが結果につながって本当に良かったと思います」と振り返った。
青森県の頂点に君臨し続けること四半世紀、ついにその座を追われた県高校総体でのあまりにも悔しい敗戦。あれから20日、初めてプレミアリーグの試合に臨むにあたり、並々ならぬ強い思いがあったのは言うまでもない。
「当然、今まで経験したことがないことですし、うまく切り替えるというのは本当に難しい状況でした。練習の中でも、やはりちょっとやりきれない部分も多かったですけれども、この一戦が浮上のきっかけになるようにということで、選手たちにはポジティブに声を掛け続けていましたし、選手たちもそれを実行してやってくれていました。この1勝はリーグ戦の順位的にも大きいですが、ここで終わりではないので、プレミア、そして秋に行われる選手権に向けてしっかりとやっていきたいと思います」
前半だけで3得点、被シュート数はわずか1本と、相手にほとんどチャンスを作らせなかった。「プレミアで最少失点の守備力に自信はありました。練習を多く積み重ねたセットプレーで点を取れたのは本当に大きかった」と正木監督も確かな手応えを感じた様子だった。
待望のプレミアリーグ初得点を挙げた杉山大起。ハードワークを武器に、ドリブルで相手を切り崩してクロスを上げ、攻撃の起点となって勝利に貢献した。
「今日は(雨でピッチが)スリッピーということでなかなかうまくいかないことはありましたが、セットプレーは自分たちの武器でもありますし、最低でもコーナーが取れればいいかなと思っていました。真ん中の(深瀬)幹太が最近調子いいので、そこに合わせることを意識しながら自分でもゴールを意識していました。
幹太とは練習からコミュニケーションを取っていたので、幹太が上げてくれると信じて走った結果、ギリギリだったんですけどスライディングで泥臭く合わせることができて良かったと思います」
県総体決勝でのPK失敗に責任を感じていた杉山。
「正直、3日間くらいは元気も出ず、落ち込んでいました」
そんな彼に、キャプテンのGK松田駿や古川大海GKコーチが言葉を掛けた。「『お前のせいではない』と。『チームの責任だから、お前だけが抱え込む必要はない』と声を掛けてくれて」。
気持ちを切り替えられるまで時間は掛かったというが、それでも「少しずつ結果で恩返しできるように頑張る」と前を向く杉山。その思いが伝わってくるようなこの試合での獅子奮迅の活躍だった。
次節もホームゲームを戦う青森山田は6月29日(日)11時、現在9位の川崎フロンターレU-18と対戦する。前期最終戦を勝利で飾り、王座奪還への足掛かりとしたい。