2種(高校生)
「令和2年度 第57回青森県高等学校サッカー新人県大会」決勝戦
2020年11月17日
11月13日から11月16日にかけて、八戸市、十和田市、五戸町にある会場で「令和2年度 第57回青森県高等学校サッカー新人県大会」が行われた。
決勝に進んだのは21連覇を目指す青森山田高校と、初優勝を目指す八戸学院野辺地西高校。約1週間前に行われた『全国高校サッカー選手権 青森県大会』の決勝戦と同じ顔合わせとなった。
決勝戦は16日、プライフーズスタジアムで行われ、平日にも関わらず約300人の観衆が見守るなか、青森山田のキックオフで始まった。プライフーズスタジアムといえば、J3に所属するヴァンラーレ八戸FCのホームスタジアムである。ここは風が強いことで有名だが、この日はいつもの風よりかは弱く感じるコンデションだった。
試合が始まると、青森山田特有の開始早々のハイプレス、ハイボールを多用し、勝負を仕掛けに行く。この猛攻は開始10分ぐらい続き、前への圧力、推進力でゴールを狙う。この猛攻を野辺地西は、DF⑦木村大輝主将を中心に強固なブロックを作り、ハイボールにもしっかり対応し、チャンスを作らせないで凌いでいたが、前半の11分に青森山田がゴールを決める。
左サイドでボールを受けた青森山田のFW⑨名須川真光が、ドリブルで相手をかわしサイドを突破。ゴールラインからグラウンダーの速いクロスを送ると、MF⑪藤森颯太が合わせるもこれを野辺地西のGK⑫佐々木稔斗が好セーブ。しかし、このこぼれ球に素早く反応したMF⑩松木玖生主将が左足でゴールを決めて先制点を挙げた。
この得点で青森山田が完全に試合を支配する。青森山田は縦に早い攻撃、裏へのハイボール、中央からサイドへ展開と自由にプレー。選手権決勝戦にも出場した松木、名須川、宇野、藤森を中心に多彩な攻撃を仕掛ける。
対する野辺地西は、カウンターを主体に攻めるが、クリアボールのセカンドも拾えず中盤でボールが収まらない。前線へのハイボールも収まらず、落ち着かない展開が続き、青森山田のペースで前半を終える。
後半に入っても青森山田のペースで試合が続くが、細かいミスや連係ミス、野辺地西の体を張った守備、GK佐々木の好セーブに阻まれ、追加点を奪えずにいた。しかし、後半10分に青森山田が野辺地西陣地のセンターサークル付近でフリーキックを得ると、松木がゴール前にクロスを送る。混戦の中、名須川が豪快なジャンピングボレーでゴールを決めて2−0と突き放しに成功する。
その後は、青森山田、野辺地西と新人チームということもあってかいつもの精細さは見られず、ミスが目立つが、青森山田は切り替えの速さ、判断力、走力、フィジカルの強さで野辺地西を上回り、常に試合を優位に進めた青森山田が2−0で勝利を収めた。
今大会で優勝を決めた青森山田高校。準優勝の八戸学院野辺地西高校。3位の八戸学院光星高校は、1月末にJヴィレッジで行われる予定の東北大会への出場権を得た。
■大会結果