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悲願のJ3昇格へ ラインメール青森、2024シーズン始動
2024年01月25日
大安吉日の1月22日(月)、JFL9年目のシーズンを戦うラインメール青森FCは、青森市の廣田神社で必勝祈願を行った。
昨シーズンは最後まで上位をキープし昇格争いを繰り広げながらも、5位に終わり目標達成には至らなかったラインメール青森。
長年にわたりチームを牽引したMF小幡純平が現役を引退するなど、計14選手がチームを離れ、9選手が新たに加入。この日は選手24名と榊美樹社長、就任3シーズン目となる柴田峡監督などのスタッフ、関係者が参加し、厳かな雰囲気のなか必勝祈願が執り行われた。
選手を代表して、青森山田高校出身でチーム在籍4シーズン目となるGK⑰廣末陸が神前に玉串をささげ、J3昇格を目指して戦う今シーズンの必勝を祈願した。
「このチームにも自分にも足りないのは結果。今年1年は結果にこだわってプレーしていきたいと思います」
そう意気込みを口にした廣末。この冬、後輩たちは廣末やMF④住永翔の代と並ぶ偉業、高円宮杯・選手権の二冠を達成。その姿を目にして、今年こそは自分たちも、という思いを滾らせる。
「山田高校に負けてはいられない。僕たちももっともっと結果を残して注目されて、県民の皆様に元気を与えられるような存在になりたいなと思います」
今度はラインメールが青森市、青森県を湧かせる番だ。
必勝祈願を終え、「今シーズン、改めてしっかりと結果を出さなければいけないなと、重大な責任を感じました」と話した柴田監督。
「選手たちは年々レベルアップしてくれていると思います。真摯にトレーニングに取り組む姿勢に関しては言うことはなかったのですが、最後のあと一押しが足りないなというのがこの2シーズンだったと思います。今年は内容ももちろんですが、しっかりと1年間安定した戦い方をして、アグレッシブに戦っていけるようなシーズンにしていければと思っています」
翌日の1月23日(火)には青森市のマエダアリーナで今シーズン初の全体練習が行われ、選手たちはランニングやミニゲームなど、約2時間以上にわたり汗を流した。
FC大阪在籍時にJFLからJ3への昇格を経験している、新加入のMF⑬町田蘭次郎。「元気のいい選手が多い。自分も初めての移籍だったんですけど、すごく入りやすい雰囲気を作ってくれたので、これから楽しみだなっていう気持ちです」と、初練習を終えた感想を話した。
「全員が本当に上がりたいという気持ちを持てば絶対(J3に)行けるチームだと思っています。その可能性を秘めていると思ってこのチームに来たので、自分が持てるものは全てこのチームに注ぎたいなと思っています」
同じくJ3経験者である、福島ユナイテッドから加入したDF③河西真。福島での経験をプレーに出してチームを引っ張っていきたいと意気込む。
「(初練習では)みんな真面目に取り組んでいて、声を掛け合ったり、本当に雰囲気のいいチームだと思いました。
目標は優勝、昇格。どれだけ全員でそこに向かって行けるかというのが大事になると思うので、まずはキャンプで誰も怪我しないように全員でやっていきたいと思います」
1996年生まれの二人の加入に「同い年が増えて心強い」と喜んでいたのが、加入2年目のMF⑥吉田将也。
「蘭次郎とは食事にも行ったりして、結構話して仲良くなれました。自分たちも上から3番目の年齢なので、去年ベテランの方々がやっていたようなことを、僕らの年代ももっとやっていかないといけない。(DF⑳長倉)颯と4人で、僕らの世代からチームに発信できることは発信して、若い子も多く入ってきたのでコミュニケーションを取りながら、いいチーム作りを心掛けながらやっていきたいと思います」
現在好評発売中のAOMORI GOAL vol.85では、吉田選手、廣末選手のインタビューを掲載しています。
昇格争いを繰り広げながら手が届かなかった悔しさ、新たなシーズンに懸ける彼らの強い思いを、誌面でぜひご覧ください。