取材/写真/文：高校サッカードットコム

７月29日（土）、令和5年度全国高校サッカーインターハイ（総体）の1回戦が行われ、東光スポーツ公園球技場Aグラウンドで、青森山田高校は神戸弘陵高校（兵庫県）と対戦した。

　初戦とあってやや緊張を感じさせた青森山田は神戸弘陵の出足の早いプレスに攻撃を遮られ、なかなかゴールに迫れないでいた。
　それでもクーリングブレイクに正木昌宣監督から奪いどころの確認と「慌てないでやろう」という指示が入ると、徐々に落ち着きを取り戻す。
すると前半終了間際の35＋6分、MF8川原良介からの縦パスを受けたMF10芝田玲がクロスを上げると、FW11米谷壮史が頭で逸らしたボールにMF14杉本英誉がアウトサイドで合わせて先制点を奪う。

　後半は神戸弘陵のハイテンポな攻撃に押し込まれる時間もあったが、DF4山本虎とDF5小泉佳絃を中心にはね返していき、68分に敵陣中央でボールを受けた米谷が強烈なミドルシュートを突き刺して追加点。さらに70＋2分に1点を返されながらも、終了間際の70＋9分にFW17三浦陽(2年)が3点目を奪取。3-1で勝ち切り、國學院久我山(東京)との2回戦へ進出した。

　キャプテンの山本は「初戦でみんな固い雰囲気が出ていて、思ったよりも難しい試合になった」と振り返りながらも「何が起きるか分からないトーナメント。去年から出ている選手が多く、その準備ができていたのが大きかった。粘り強く勝ち切れたのはなによりの収穫ですね」と喜びを口にした。

　また芝田は「自分たちの意図する形の勝利ではなかったけど、優勝に向けてまずは一歩近づけたということで勝てたことが間違いなくプラス」と語り、「球際、切り替え、ハードワークをまずは相手により上回ることを改善しないといけない。國學院久我山とはやったことはないけど、パスとドリブルがあって技術的なチームという印象。そういう相手にこそ山田の力は発揮できると思うので、『良い守備から良い攻撃』という山田の特長を出して圧倒したい」と、翌30日の國學院久我山戦へ向けて意気込んだ。


２回戦
青森山田 vs 國學院久我山
7/30 12：00キックオフ

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