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大学サッカー通信

第49回 大学サッカー通信 ~瀬尾 純基(青森山田高校→大阪体育大学 4年)~

2021年08月31日



第49回 瀬尾 純基(青森山田高校→大阪体育大学 4年)

せお じゅんき
鳥取県出身。ガイナーレ鳥取U-15、ガイナーレ鳥取U-18から編入し、高校途中から青森山田高校へ。3年時は主にセカンドチームに席を置きプリンスリーグ東北で戦い、リーグ優勝に貢献。そして、プレミアリーグを戦うトップチームの控えメンバーとしてチームを支えた。全国高校サッカー選手権の登録メンバーに選出された。

取材・写真・文:安藤 隆人
取材日:2021年8月26日
2021年度 第45回 総理大臣杯全日本大学サッカートーナメント
2回戦 大阪体育大 vs 東海学園大






屈強なフィジカルと高さを持った選手が揃う大阪体育大の中で、小柄で細身のMF瀬尾純基の存在は一際目立つ。だが、彼がボールを持つと相手を複数人引き連れ、切れ味鋭いドリブルで一気に相手の守備網を切り裂く。

総理大臣杯2回戦・大阪体育大vs東海学園大の一戦で左サイドハーフとしてスタメン出場をした瀬尾は、一進一退の攻防の中で攻撃にアクセントを加え続けた。試合はスコアレスの状態が動かず、瀬尾は76分での交代となったが、チームは延長戦を戦い抜いて0−0からのPK勝利。準々決勝へと駒を進めた。

「セットプレーも数多くあって、相手がドリブルやパスを織り交ぜた特徴あるチームで、慣れるまでは押し込まれる時間は続きましたが、慣れてからは大体大の得意であるFW高橋(一輝、181cm)に当てて、MF野寄(和哉)や僕、横山(翔大)が潜っていく形が出せたと思います。でも決めきれなかったのがこの試合を難しくしてしまった」。

試合後、こう反省の弁を述べた瀬尾は、高2からガイナーレ鳥取U-18から青森山田に転入。彼の父親が黒田剛監督と同じ大阪体育大で、黒田監督のサッカー部の先輩にあたる縁もあり、彼は青森に覚悟を持ってやってきた。

だが、高3になってAチームでプレーをするもスタメンを確保できず、高円宮杯プレミアリーグEASTは8試合出場、インターハイにも途中出場ながらピッチでプレーしたが、選手権はベンチ外だった。

それでも「大学で成長をしたい」と黒田監督と父の母校である大阪体育大に進学。最初は周りのフィジカルの強さやスピード感に戸惑ったが、「大体大では身体の使い方を4年間通して学べると思っていましたし、最初の1、2年の時は全然上手くいかなくて試合でもなかなか自分の力を出せませんでした。でも諦めずに『俺はやれる』と信じて経験を重ねていったらできるようになりました」と語ったように、どうやったらこのチームで体の小さい自分が力を発揮できるかを常に考え、工夫することを辞めなかった。







「僕みたいに小さくてもボールを隠しながら、上手く相手の力を利用して入れ替わるプレーをすれば絶対に通用すると思っていた」。

この努力が実り、彼は大体大でレギュラーの座を手にし、今大会の初戦では1得点1アシストという大活躍を見せて、3-0の勝利に貢献をして見せた。

「僕がいることでセットプレーや守備の面で不利に働くこともあるのにもかかわらず、こうして使ってもらえていることに心から感謝をしています。だからこそ、僕の武器であるスピードとドリブルでチャンスを作ってチームに貢献したいという気持ちが強いんです。日々の練習もその気持ちが大きなモチベーションになっています」。

謙虚と貪欲さ、そして自分を信じる力。瀬尾は今、サッカー選手としてだけではなく、人間的にもさらなる成長を遂げている。そんな中、福井の地から後輩たちが2度目のインターハイを制したというニュースを耳にした。

「後輩の頑張りを見て本当に嬉しかった。プロの世界では同期の郷家友太が頑張っていて、大臣杯に出ている同期にも連絡をとりながら刺激をもらっています。僕も頑張ろうと思っています」。

まずは総理大臣杯で後輩たちのように全国の頂点に立つべく。上を見つめてチームのために感謝の気持ちをプレーで表現し続ける。




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