2種(高校生)
高円宮杯U-18青森県リーグ1部、八戸学院野辺地西高校 vs 八戸学院光星高校
2017年07月21日
7月15日(土)に行われた高円宮杯U-18青森県リーグ1部、八戸学院野辺地西高校 vs 八戸学院光星高校との姉妹校対決。前期の対決では4-0で光星高校が勝利していて、高校総体準決勝では、1-0で野辺地西が勝利を収めている。1勝1敗と対戦成績がイーブンとなり、リーグ優勝に向けてどちらも負けられない試合は、選手、スタッフ、観客が熱くなる試合となった。
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前半を0-0で折り返し、ボールポゼッションは60%が光星。40%が野辺地西。
野辺地西の三上監督は「最近行われた高校総体準決勝でこちらが勝っている分、出だしは光星が負けないという気持ち、勢いをもって向かってきた」と言うように、前半はやや光星が押し気味で試合を進めた。
後半に入ると試合はさらにエスカレート。両チームとも球際が激しく、気持ちが入ったプレーを連発。
試合が進み終盤になるとアクシデントが起きる。光星の選手が2枚目のイエローカードをもらい退場となる。
この退場で優位に立った野辺地西は、攻勢に出て、ついに欲しかった先制点を挙げる。アディショナルタイムの表示が4分と出された時だった。
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この得点に喜びを爆発させる選手、スタッフ、観客。その中で一人だけ「切り替えろ!切り替えろ!」と叫ぶ声が。三上監督だった。野辺地西を率いて数十年。この時間帯が危ないと誰よりも知っていた。
攻めるしかなくなった光星はロングボール前線に送る、パワープレーに出る。これにもしっかりと対応していた野辺地西だったが、サイドでボールをキープされると、そのままゴール前にクロスを上げさせてしまい、ヘディングシュートで同点ゴールを許してしまう。まさに一瞬の隙だった。
まさかのアディショナルタイムに同点にされてしまった野辺地西。選手たちは肩を落とす。しかし、観客からの「優勝するには勝つしかないぞ」「もう1点取り返せ」という声に反応し、すぐに前を向いた。
しかし、時間は残っておらずタイムアップ。試合後、三上監督は「勝ち切れなかった」と一言。悔しさをにじませた。
3度目の対決は1-1の引き分け。対戦成績は1勝1敗1分となった。
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