2種(高校生)
青森山田高校、ホームで連敗脱出<高円宮杯U-18プレミアリーグEAST第15節>
2022年09月19日
9月18日(日)に行われた、高円宮杯U-18プレミアリーグEAST第15節。青森山田高校はホームで前橋育英高校(群馬県)と対戦した。
昨季三冠の青森山田と、この夏のインターハイ王者・前橋育英、これまでに何度も名勝負を演じてきた高体連屈指の強豪校対決。中断期間明けは連敗で暫定順位7位の青森山田に対し、暫定6位の前橋育英もプレミアリーグではここ4試合白星がなく(※第13節は延期)、何としてもこの試合で勝点3が欲しい両チーム。
アウェイで5月に行われた前回の対戦(●2-3)では前半から激しくスコアが動いたが、この試合は0-0で折り返す。
「全然焦りはなく、予定通りというか、自分たちの思い通りに進められたかなと思いました。あとはいつも後半に点を決められて逆転されることが多かったので、『後半しっかり締めていくぞ』という指示はありました」(MF6中山竜之介)
後半、ホームの雰囲気もピッチ上の選手たちを後押しし、青森山田が前橋育英ゴールに迫る回数が増えていく。ついに均衡が破れたのは83分。MF8小栁一斗のゴールで青森山田に待望の先制点が生まれた。
ここ2試合連続で2失点を喫し、決めるべき場面で決めきることができず、攻守両面で課題を抱えていた青森山田。この試合では、最後まで集中力を切らさず体を張って1点を守り切り、1-0の完封勝利。負傷者が続出する苦しい状況のなか、ホームで連敗脱出に成功し、青森山田グラウンドは歓喜に沸いた。
試合を決める1点を叩き出し、「1、2年生も多く出る試合だったので、3年生の底力を見せようと、気持ちで押し込んだゴールでした」と胸を張った小栁一斗。
「2連敗していて流れは良くなかったんですけど、ホームで連敗するわけにはいかない。ここは絶対勝っていい流れに戻そうということでこの試合に臨みました。今日勝ったので、次も波に乗って勝ちたいと思います」
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プリンスリーグや東北大会での活躍が認められ、9月からプレミアリーグ登録メンバーに加わったMF29高良幸之介。初の先発出場を果たした。
「流動的に動いてくる相手に、自分たちはしっかり前からプレスにいって、1点取ってしっかり0で抑えたというのが良かったなと思っています。(プリンスリーグと比べてプレミアリーグは)プレースピードや相手の体格もまた一段上がったので、自分ももっと強化していかないといけないと感じました」
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「引き分けの状態から入って、監督からは、0-0でもいいから絶対やらせないようにと言われて、守備を意識して入りました」
76分、高良に代わって左サイドハーフに入ったMF7小野理竜。
「ここから負けていくと残留争いになっていくので、絶対自分たちの代でそれだけは避けなければいけない。みんな気持ちが入っていましたし、練習からしっかりやっていかないといけないという思いがありました」
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本職はボランチだが、この試合は左サイドバックに入ったMF6中山竜之介。
「1点差のゲームになるということも、厳しい戦いになるだろうということもわかっていたので、どれだけ0-0の時間を長くできるかが4バックとしてはポイントでした。相手のテクニカルなところに翻弄されるところはありましたが、結果的に0で抑えられたことは本当に良かったと思います。ここで負けたら降格圏に下がってきてしまう。ホームで勝点3を取るために、セットプレーからでも1点取って、守り切ることができるようにやってきていました。本当にそういう形で勝てたのが、狙い通りだったかなと思います」
この結果、勝点3を得た青森山田は暫定順位で4位に浮上。次節は10月2日、横浜FCユースとアウェイで対戦する。