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2種(高校生)

高円宮杯U-18プレミアリーグEAST第12節 青森山田高校、先制されるも逆転勝利で首位キープ!

2023年09月04日
9月3日(日)、高円宮杯U-18プレミアリーグEAST第12節が青森山田高校グラウンドで開催された。中断期間明け、2ヵ月ぶりのホーム戦。青森山田高校は11年ぶりのプレミアリーグ参戦となる旭川実業高校と対戦した。
ここまで8勝2分1敗で首位を独走する青森山田に対し、旭川実業は、1勝1分10敗で最下位。
前回対戦時(アウェイで行われた第3節)は青森山田が3-0で勝利しており、この試合も青森山田が優勢に試合を進めるかに思われたが、前半14分、先制に成功したのは旭川実業。だが青森山田も29分、MF11米谷壮史からのパスを受けたMF8川原良介がドリブルで持ち込みゴールを奪い、前半のうちにスコアを振り出しに戻す。
1-1で迎えた後半、青森山田は何度となくゴールに迫りながらも得点を奪えずにいたが、73分、MF16後藤礼智のフリーキックから、DF5小泉佳絃のゴールで逆転に成功。88分には途中出場のMF25齊藤和祈がドリブルから左足を振り抜き、ゴールをこじ開ける。これで2点差とした青森山田は、苦しみながらも3-1で勝利をおさめ、勝点3を追加し単独首位をキープした。
正木昌宣監督は試合後、「インターハイや夏の合宿を挟んだ後で、90分ゲームも7月9日以来でしたので、体力的にも、そしてこのプレミアの強度や緊張感のところを取り戻すのに若干時間がかかったかなと思います。前半は思うようなゲーム展開ではなかったですけど、後半だいぶ慣れてきて、山田らしくシュート0に抑えて相手を圧倒するということはできたのかなと思いますので、後半は評価できるかなという感じがします」と振り返り、前半の失点、そして前後半で計23本のシュートを放ちながらも決定機を数多く逸したことを今後の課題とした。
「あの1本で決める、決めないがプレミアリーグだと思っています。ああいうミスをしているうちは勝利であったり優勝というのは遠いかなというところで、間違いなく反省材料の一つではあるので、来週に向けてそういったところを改善したいなと思います。
前半から決定機がある中で外して、逆に前期はこういうのをしっかり決めてゲームを優位に進めていました。今言ったように一つのミスだったり決定力というところはこれからの課題となってくると思うので、そこをしっかりトレーニングから詰めていきたいなと思います」
今季全試合に先発出場しているMF8川原良介。先制を許し試合の立ち上がりは苦しいものとなったが、29分、川原のゴールで前半のうちに追いつき、勝利を引き寄せた。
川原はこれで5得点目。チーム内ではFW11米谷壮史(10得点)に次ぐ得点数で、リーグ得点ランク6位タイとなっている。

「チャンスはいっぱいありましたが決めきれなかったので、自分が1本決めて流れを振り出しに戻せたら絶対楽になると思い、1本中の1本にこだわってやろうと思っていました。
(米谷)壮史が(ボールを)おさめてくれると信じて、その前から裏に走っていました。そこにボールが来れば絶対独走できるなと思っていて、そこに思い通りに来たのでキーパーをしっかり見て股を狙ってシュートを打ちました。
(先制されて焦りは?)少し焦りました。予定では大量得点して勝つという流れだったんですけど、1本のミスでやられたのでそこは改善していきたいと思います。
次はアウェイのマリノス戦で、高体連とはまた違うJユース相手ですが、多分自分たちよりも技術だったら格上なので、山田のハードワークだったり守備の固さだったりというのをしっかりやりながら、自分たちのストロングポイントのサイドからの攻撃で、自分が起点となってしっかりとチームを勝たせられたらいいと思います」
プリンスリーグ東北での活躍が認められ、6月の中断期間明けからプレミアリーグメンバーに登録されていたMF25齊藤和祈。この試合で始めてメンバー入りを果たすと、念願のプレミアリーグ初出場、そして初ゴールを記録した。

「2-1できつい状況で、自分が出たからには結果を残そうと思っていました。あの角度はすごく練習していて得意な角度だったので、全部うまくいきました。あの角度は持った時からパターンというか、自分が絶対負けないなという武器なので。全然力むことなくいつも通り、自分の型通りでした。
チームで後期開幕戦は難しいゲームになると言っていて、実際その通りになりましたが、優勝するためには絶対落とせなかったので、3点取って逆転できて良かったです。
(途中出場、監督からの指示は?)特には指示はないですけど、普段から結果を求められているので、スタメン争いに食い込んでいけるように、結果が残せて良かったです。
三冠を目指していてそのうちの最初でつまずいてしまって、そのあとの夏の和倉ユースと、青森ユースでタイトルを獲れなくて。チーム全体もう一回締め直して、プレミアと選手権を絶対獲ろうと話をしてたので、いいスタートを切れたと思います」
インターハイは3回戦敗退、その後の大会でも望む結果が得られず、苦しい夏を過ごした青森山田。三冠という最大の夢は潰えても、まだ二つのタイトルが残っている。這い上がり前を向いた彼らはリスタートとなる一戦で勝利し、ホームに歓喜の歌を響き渡らせた。

次節は9月10日(日)、首位の青森山田は9位・横浜F・マリノスユース(神奈川県)とアウェイで対戦する。

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