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野辺地町出身の柴崎岳、青森山田高校卒の室屋成。2人が出場したキリンチャレンジカップ2019

2019年04月04日
野辺地町出身の柴崎岳、青森山田高校卒の室屋成。2人が出場したキリンチャレンジカップ2019

取材:安藤隆人(サッカージャーナリスト)



4年後のカタールW杯に向けて動き出した新生・日本代表。東京五輪代表と兼任する形で森保一監督が就任すると、FC東京所属のDF室屋成はA代表の常連メンバーとなった。一方でスペインリーグ・ヘタフェのMF柴崎岳は、昨年のロシアW杯で遠藤保仁から背番号7を引き継ぎ、攻撃の要として活躍。森保ジャパンでもボランチとして出場を重ねている。




柴崎岳






室屋成




柴崎と室屋は青森山田高の先輩後輩。2人ともアジアカップのメンバーに選出され、コロンビアとボリビアと対戦をした今回のキリンチャレンジカップでも、2人は当たり前のようにメンバーに名を連ねた。だが、両者の立場は少し違っていた。

初戦のコロンビア戦。ロシアW杯以来の対戦となり、充実したメンバーで臨んできたコロンビアに対し、柴崎はボランチとして、室屋は右サイドバックとしてスタメン出場。柴崎の左腕にはキャプテンマークが巻かれていた。

柴崎は立ち上がりから中盤のスペースに顔を出しては、ボールを受けて素早く攻撃陣へパスを繋げていく。7分にはFW南野拓実の仕掛けを見て、素早くポジションを取ると、南野のパスを受けてからペナルティーエリア脇に飛び出したMF堂安律へ正確なラストパス。堂安のシュートはDFに阻まれたが、攻撃の潤滑油らしいプレーだった。その後もカウンターの際にボールの中継地として機能し、17分には再び堂安にラストパス。

安定したプレーを見せる先輩に、後輩も大きく刺激を受けた。この17分の堂安に出したラストパスの際、右サイドをトップスピードで駆け上がっていたのが室屋だった。ボールが来たらクロスを狙い、来なくても相手のDFを外に引き出して、堂安が仕掛けるスペースを作り出す2つの意図を持ったスプリント。目立つプレーではないが、質の高いアップダウン能力を持つ室屋らしい効果的なプレーだった。
室屋は24分にも堂安の右サイドへのパスに反応して、ファーサイドに飛び込んだ南野へグラウンダーのアーリークロス。わずかに合わなかったが、ここでも彼の能力が発揮されていた。

後半に入ると徐々にコロンビアの攻撃の前に押し込まれる時間が続き、前半ほどのチャンスは作り出せず、63分にPKで失点を喫した。1点ビハインドを背負った後も、柴崎は裏に落とすボールを入れるなど、攻撃のスイッチを入れようと奮闘。室屋は守勢に回ることが多くなり、前半のような効果的な攻め上がりが見せられないままタイムアップ。0−1の敗戦を喫した。

「失点する前兆があった。前半のコロンビアはうまく行っていなかった印象ですが、後半は修正をしてきて、ジャブのようにダメージを与えてきた。自分たちの危機察知がもっとできていたらというのはあります」。

試合後、柴崎はミックスゾーンでチーム全体と試合展開の分析を相変わらずの冷静な口調で答えた。

「後半は自分たちの強度が落ちたこともあり、選手同士の距離感が広がった。前半のようなゾーンの守り方を続けていかないといけない。それに、最終局面になるとどうしても、(ロシアW杯の)ベルギー戦のような押し込まれる時間帯だと今は脆さが出てしまう。なるべく高い位置、ミドルの位置で守備をして(ボールを)奪いたいというのはある。選手全員がそれを続けられるだけの強度を持つ必要がある」。

他の選手であれば言いづらいであろうことも、ハキハキとしっかりと裏付けを持って語る姿に、日本の心臓としての自覚が見て取れた。とてつもないプレッシャーの中で、常にギリギリの戦いを強いられたW杯を経験し、スペインで厳しい環境の中でプレーし続けている自信と、責任感。高校時代からそれは人一倍強い人間だったが、積み重ねた経験がより彼のプロとして、日本代表としての矜持を研ぎ澄ませているように感じた。

一方の室屋はまさに『これから』の選手と言える。代表定着はロシアW杯のあとで、同じ右サイドバックのポジションには、ロシアW杯を主軸として戦い、フランス1部リーグの名門であるオリンピック・マルセイユで不動の存在となっている酒井宏樹という分厚い壁を超えないといけない。今回、酒井は召集されておらず、彼がいるときにスタメンを掴み取れるかが、彼にとっての一つの目標となる。

室屋自身も自分の日本代表での現在地をよく理解している。それはコロンビア戦のミックスゾーンで、2011年のU-17W杯(メキシコ)ベスト8メンバーだった4人(室屋、南野、中島翔哉、鈴木武蔵)が同時にピッチに立ったことを受けて、「この世代が代表の中心にならないといけないという思いは芽生えましたか?」という質問をしたとき、彼は真剣な表情でこう口を開いた。

「僕が試合にもっと出始めたらそういう心境になるのかもしれないけど、僕自身まだそんな存在でもない。定着をしたらどういう気持ちが出るか分かりませんが、僕はこの代表で主力ではないので、まだその感情はないです。それよりも個人でいかに試合に出るか、どうやってチームに貢献をしていくかを考えています。自分のプレーだったり、監督を好んでくれて、評価をしてくれて選ばれるものなので、やるべきことをしっかりとやるスタンスだけは崩さないようにしていきたいと思います」。

室屋も柴崎と同じで自分や周りを冷静に客観視できる冷静な頭脳を持っている。だからこそ、柴崎と室屋の発言が異なるのは当たり前であり、むしろ2人ともそれぞれの自分の立場と、日本代表で自分が為すべきことを熟知しているからこそできる言動であった。

柴崎はよりチームの中心として君臨し、室屋はこれから主軸にどんどん食い込み、チーム内競争を活性化させていく。森保ジャパンにおける2人の役割がチームにとって、とてつもなく重要であるという事実だけは間違いない−。





しばさき がく
出身:青森県野辺地町
生年月日:1992 年5月28 日
身長/体重:175cm / 64kg

経歴:野辺地SSS→青森山田中学校→青森山田高校→鹿島アントラーズ→テネリフェ(スペイン2部)→ヘタフェ(スペイン1部)


柴崎岳選手の特集、インタビューが掲載されている「AOMORI GOAL」のバックナンバーはこちら!
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むろや せい
出身:大阪府
生年月日:1994年4月5日
身長/体重:176㎝/ 69㎏

経歴:ゼッセル熊取FC→青森山田高校→明治大学→FC東京


室屋成選手の特集、インタビューが掲載されている「AOMORI GOAL」のバックナンバーはこちら!
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