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現在発売中のVOL.45から特集ページ『障がい者スポーツ』を掲載します!

2017年05月09日
現在発売中のVOL.45から特集ページ『障がい者スポーツ』を掲載します!

『できない』から『できる』
~スポーツを通して自信をつけよう~



1964年に東京パラリンピックが開催され、
ここから日本の障がい者スポーツの本格的な振興が始まりました。
それから56年後の2020年に、
2度目のパラリンピックが日本で開催されます。
再びのパラリンピックが何を変えるのか。
青森県の草の根で活動する方々に話を聞きました。




 1964年に東京パラリンピックが開催され、ここから、日本の障がい者スポーツの本格的な振興が始まりました。
 それから56年後の2020年。2度目のパラリンピックが日本で開催されます。変化の時を迎える、障がい者スポーツの環境。今回は、青森県の障がい者スポーツに携わり、草の根で活動する方々に話を聞きました。

 「失ったものを数えるな。残されたものを最大限に生かせ」
 これは、下半身不随の治療に多大な貢献を果たした、ルードヴィヒ・グッドマン(1899〜1980)医師の言葉です。
 彼は、第二次世界大戦により生み出された傷痍軍人の治療に際して、スポーツが身体的・精神的リハビリテーションに適していることを見抜き、1948年に「ストーク・マンデビル競技大会」を開催しました。
 この競技大会は、翌年からも規模を拡大しながら継続され、後年パラリンピックに発展していきます。

 さて、東京オリンピックを3年後に控える日本でありますが、同時にパラリンピックも開催されます。こうした背景もあり、少しずつパラリンピックに関連した広告や、CMを見かけるようになってきました。
 障がい者スポーツのプロ選手も、ごく一部ではありますが、その活躍を耳にすることが増えてきました。
 では、障がい者スポーツの草の根は、いまどのような状況なのでしょうか。

 一般社団法人「青葉の社 Harmony八戸(以下、ハーモニー八戸)」の職員をはじめ、ハーモニー八戸が行うフットサル活動に通う子供の保護者らに話を聞きました。
 「ドリブルもままならなかった子供たちが上達していく様子や、コーチたちと元気に話をしている姿を見て、嬉しくなります」


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 ハーモニー八戸で長年職員を務めている藤原麻衣子さんは、子供たちの変化を笑顔で話してくれました。
 「可能性を広げるために」と、ハーモニー八戸が行うフットサル活動には、たくさんの子供たちが集まります。子供たちはフットサルを通して、チームワークの意義や、社会性を身につけ、自身に眠る可能性を探して走り回るのです。
 「誰だってゴールを決めたいですから、ゴールキーパーというポジションにふてくされる子もいます。でも人生、時にはやりたくないこともやらなければいけない場面に出くわします。ゴールキーパーという役割を通して、そういうこと学んでいくんです。まあみんな、結局必死にゴールを守るんですが(笑)」
 「まだ自己中心的な面があるのは確かです。でも、以前より協調性が増しました。これは活動に参加する過程で、コーチやスタッフの方々の力を借りながら伸ばせていけた部分なのかなと。(活動中の)様子を見ていても、一緒にフットサルをしているみんなを、〝 自分の仲間 〞だと意識しているようです。この活動に参加させて良かったなと思います」


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 次にお話を伺ったのは、佐々木瑞穂さん。息子の竜郎くんはダウン症です。佐々木さんは、初めて竜郎くんがダウン症だと分かったとき、「正直落ち込んだ」といいます。しかし彼を育てていく過程で、気付いたことがありました。
 「『あ、息子は普通なんだ』と気付いたんです。息子には姉が二人いて、最初は彼女たちと『同じことができない』と悩みました。でも、息子にも得意なことがあります。逆に、娘たちにも苦手なことがあります。それぞれ
に個性があって、それで良いんだと思えるようになったんです」
 以前は「完璧主義者だった」という佐々木さんが変わりました。そして竜郎くんにも、確かな変化が訪れます。
 「息子はレアリサルの大会(65ページに掲載)を経て、サッカーに対する意欲が変わりました。大会では、最初は怖くて〝 試合に出られない 〞と怖気づいていたらしいんです。でも、コーチの声掛けに応じて、試合に出たと聞きました。意欲的になったのは、この大会を経験して、〝 できるんだ 〞という〝 自信 〞を得られたからだと思います」



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 経験を通して人は成長します。竜郎くんは大会を通して、大きな成長を遂げました。この例からも分かるように、こういったチャレンジの場を、より整備する必要があります。
 「私たち親はよく〝 共生 〞と言いますが、要は理解すること、知ることです。社会の一員として、〝 普通 〞に過ごせるような環境が必要です。だから、受け入れてくれる場所や空間が、もっとあればと感じます」
 障がい者と健常者がふれあう機会はそう多くありません。これでは共生社会の実現は遠のくばかり。

 この問題を解消するべく、アメリカから上陸したのが、スペシャルオリンピックス(以下、SO)です。



(続く)




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発売中の青森ゴールVOL.45に掲載しています。ぜひ誌面にてご確認ください。
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