NEWS&TOPICS
最新号『AOMORIGOAL vol.50』から『八戸学院大学女子サッカー部』が挑んだ第26回全日本大学女子サッカー選手権大会を紹介します!
2018年03月01日
.
青森県勢が全国の舞台に挑戦
八戸学院大学女子サッカー部
「全国1勝」にはあと一歩届かず。後輩たちに想いを託す写真提供:野中久寿
3度目の全国大会
「全国1勝」を目指して戦った.
.
早稲田大学の3連覇で幕を閉じた、第26回全日本大学女子サッカー選手権大会。
昨年12月25日から今年1月14日の間で行われ、青森県からは東北第2代表として八戸学院大学(以後:八戸学院)が出場した。3年連続の出場となった八戸学院は、過去2回、全国レベルを痛感する形で敗退しており、今回こそはという想いが強く、「全国1勝」を目標に掲げてこの1年間トレーニングを積み重ねてきた。
初戦の相手は札幌大学。夏に何度か交流試合を行うなど、お互いを良く知る対戦相手だ。
12月25日、三木総合防災公園第2陸上競技場で行われた初戦。普段と変わりなくリラックスした様子でウォーミングアップを行っていた選手たちだったが、ここで問題が浮上する。ウォーミングアップに使用する会場と試合会場が予想以上に離れていたため、試合開始に間に合うかという焦りが生じ、落ち着いて試合に入ることができなかったのだ。そしてその影響が、前半6分に出てしまう。前線からのプレスが上手く掛けられず、縦にボールを裏に入れられてしまい、GKも前に出ていたこともあり、ループ気味のロングシュートを決められてしまった。「立ち上がりは気を引き締めろと1年間言っていたのにやられてしまった。うちの駄目な部分が露骨に出てしまいました」と、畑中孝太監督が失点シーンを振り返る。
.
.
さらにその7分後には、相手にPKを与えてしまい失点。早くも0ー2でリードを許してしまう。悪い流れを断ち切れないまま時間が過ぎていく。
しかし、前半35分、反撃の狼煙を上げる。CK後の混戦から③渋谷帆香がゴールを奪うことに成功すると、流れは八戸学院に。しかし、チャンスは作れるもののゴールは奪えず、前半が終了。後半に入っても八戸学院のペースで試合が進むがゴールが遠く、シュート数、CK数で上回るものの得点には繋がらず、試合は終了。1ー2で敗戦となった。
.
.
「全国1勝」を掲げて日々のトレーニングに励んできた選手たち。勝機も十分あっただけに、その表情には悔しさが滲んでいた。創部から4年。初めて引退する選手となる4年生の目には、涙があふれていた。この悔しさ、涙、そして「全国1勝」という想いは、後輩たちに受け継がれた。
(続く)
.