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2月25日に発売した最新号「AOMORI GOAL VOL.74」から第一特集の「県出身者が挑んだ全国大会 HERO’s STORY」藤井陽登(矢板中央高校)を紹介!
2022年03月02日
2月25日に発売した最新号「AOMORI GOAL VOL.74」の第一特集「県出身者が挑んだ全国大会 HERO’s STORY」では、今冬、青森県出身者の全国大会での活躍を紹介。県から全国に挑んだ者、県外に出て全国の舞台を踏んだ者。彼ら、彼女が歩んできた道を紐解き、これからについて語ってもらっている。ここでは、掲載している選手を少しずつ紹介していきます。
No.1 GK
藤井陽登(矢板中央高校)
2大会連続選手権ベスト4と悔しい思いをした、矢板中央高校
キャプテンの藤井。天国と地獄を味わう結果となったが、
この経験を大学サッカーに生かす
取材/文/写真:安藤隆人
まさに天国と地獄を味わった選手権だった。2大会連続選手権ベスト4の矢板中央の選手権は3回戦で幕を閉じ、それと同時に守護神・藤井陽登の高校サッカーも幕を閉じた。
藤井は青森県十和田市出身。十和田中学から、「県外に出て強豪校で寮生活をしながら成長したかった」とオファーがあった矢板中央に入学。1年生の時から不動の守護神の座をガッチリと掴み、至近距離からのシュートを驚くべき反応でストップしたり、ミドルシュートやループシュートに軽やかなジャンプセーブを見せるなど、シュートストップに関して群を抜いていた。選手権でもその実力を遺憾なく発揮し、2大会連続で準決勝までチームを導く活躍を見せた。今年はチームのキャプテンとして文字通り心身ともにチームの大黒柱となった。
迎えた今大会。「過去2度も準決勝で悔しい思いをしたので、最後の大会は絶対にベスト4の壁を打ち破りたい」と藤井も3度目の正直を信じて臨んだ。2回戦からの登場となった矢板中央は、初戦でいきなりインターハイ準優勝の米子北と激突。難敵が相手となったが、経験では他を圧倒する藤井は、この試合でとてつもない存在感を放った。1ー1で迎えた61分、右からの折り返しから中央でフリーのMF山中奨に決定的なシュートを放たれるが、藤井は冷静に相手のシュートモーションを捉え、いち早くシュートコースを見極めると、両手を伸ばして反応。強烈な
ライナーのシュートだったが、うまく掌を返してトスティングをして、シュートをバーの上に越えさせてピンチを凌いだ。2ー1と試合をひっくり返してからの78分にもカウンターから相手FWに完全に抜け出されるも、「タイミングを測っていた」と敢えて相手にボールを受けさせてから、すぐに横っ飛びでコースを消す形で飛び込んで相手のシュートを体で完璧にブロック。スーパープレーを連発した。
それでも後半アディショナルタイムに
(続く)
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