2種(高校生)
プレミアリーグ第6節で逆転勝利を収めた青森山田高校。黒田監督のインタビューを紹介!
2017年06月27日
約1か月半の中断期間が明け、再開された高円宮杯U-18プレミアリーグ。6月25日(日)、EAST2位の青森山田高校は、ホームに9位の横浜F・マリノスユースを迎えて第6節を戦った。
前半は互いに譲らず0-0で折り返すと、後半立て続けに失点し、2点を追う展開となった青森山田。しかし70分、MF檀崎竜孔のゴールが反撃の狼煙となり、73分にはMF郷家友太、81分には交代出場のMF田中凌汰と、約10分の間に3点を叩き出し逆転に成功。
3-2で横浜F・マリノスユースに逆転勝利をおさめ、勝点3を得た青森山田はついに首位となった。
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青森山田高校 黒田剛監督インタビュー
― 首位浮上、今のお気持ちはいかがですか?
まだ6節というところで通過点ではありますが、とりあえず上位に食いついていけるということ。まだまだ優勝戦線から退くわけにはいかないので、最低目標として勝ち切ったということは評価できると思います。
― 試合を振り返っていかがですか?
前半は0-0で普段通りでしたが、後半はディフェンスの修正力のところで、ポジショニングも含めてちょっと乱れがちだったなと。1本のミスが失点になるあたりは、やっぱりプレミアリーグは一つのミスも許されないということを痛感しました。ただ、気温も上がったことでマリノスさんの運動量が多少落ちてきて、そこで勢いをつけて行けたということ。残り20分というところで1点返して勢いづき、みんなが連動しながら、士気を高めながら、ラスト20分戦い抜いた結果だと思うので、そういう意味ではすごく良かったなと思います。
先制されても時間がまだあったので、まず落ち着いて自分たちのゲームをやりきるということで。リーグ戦ですから得失点差もあるので、まずラインを高く保つこと、前からボールを取りに行くこと、それによって運動量の落ちたマリノスさんのボールポゼッション率がだいぶ落ちてきて、こちらが足を動かしながら前でハイプレスをかけることによって必ずボールを拾える。そこを実行した成果だったかなと思います。
前半も幾度かチャンスがありましたが、決めきれませんでした。必ずチャンスは来ると思っていたので、選手たちが一つにまとまってゴール前に人数を切らすことなく、3枚4枚張り続けた成果。ゴールに関しては全部素晴らしいゴールでした。
― 3つのゴールの中で、監督が一番良かったと思うものは?
どれも素晴らしいゴールではあったと思いますが、1点返した時のゴールは、何回もシュートを打った中でのこぼれ球を最終的に檀崎が押し込んだという、リバウンドを常にみんなが反応し続けて最後の最後に取ったゴールでした。ああいうゴール前での粘り強さ、諦めず最後までこぼれ球を拾うという、そういった意識がチームを勢いづけた一つの要因でもあると思います。
― 前半は監督の中ではある程度想定内だったのでしょうか?
そうですね。立ち上がりにちょっとふわふわっと入ったかな、という感じはあったかなと思います。1か月半プレミアが空いたので、色々な意味で入りにくい部分がもちろんあると思いました。ただ、まずは失点しないように前半は終わるというところがコンセプト通りできたのかなと思います。
― 後半勝負になると?
体力勝負になれば絶対に有利になると思っていたので、前半はまず粘り強く、そして相手の足が止まってきたところを突いていくというところ。堅守速攻の部分を徹底するというところをやった結果ではないかなと思います。
― これで5連勝です。
まだ6節目なので、残り12節ということを考えれば、この前半戦残り3節をできるだけ首位付近で折り返しを狙っていくというところです。あとはアントラーズとFC東京やエスパルス、上位に食い込むチームとの3連戦になるので、これが一番厳しくなってくると思います。取りこぼしがないように、しっかりと勝ち星を積み重ねていけるようにモチベーションを上げていきたいと思います。
― 新チームは試合を重ねるごとにどんどん強くなっていっているように思います。
本当に苦い経験をしてきたメンバーでもあり、去年の3年生の財産というものもうまく利用し継承しながら、改善点をしっかり克服するような形で一歩一歩進歩していると思います。あとは、この夏場のコンディションというものにもしっかりと注意しながら、強化していきたいなと思います。まだまだ強くなるチームだと思います。
― 去年のチームにはなく、今年のチームにある良さとは。
去年は去年、今年は今年ということで、ないものを要求すればキリがないです。ただ今年に関しては、中村駿太というエースストライカーも入ってきましたし、(去年のレギュラーが)2人しか残っていない中でみんなそれぞれ奮起して、去年よりもいい成績を残そうということで一戦一戦やっています。逆にサブのメンバーが今年レギュラーとしてもう一回り成長してるということも考えれば、今のところ去年と遜色ないペースで強化はできているのかなと。あとは成長が止まらないように、最後の最後までそういう意識の積み上げというものをやっていきたいなと思います。
― 郷家選手と中村選手、得点ランキング上位の2人については。
ライバルとして競争しながら得点王も獲りたいということももちろんあると思いますし、自分が自分がとならないように、きちっと相手を尊重する意識を持ちながらやっているので、すごく良い効果が生まれているのではないかなと思います。山田の選手がランキング上位にいるということは、チームに勢いがつくのですごく良い傾向かなと思いますし、どんどん積み重ねて欲しいなと思います。
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