今季のインターハイ県予選の三回戦でも戦っている三本木農業と弘前南。（延長戦の末、１－２で三農が勝利）今大会、初戦で再びぶつかることとなった。

試合開始早々、三本木農業は右サイドを駆け上がったDF⑤松岡諒のクロスにゴール前フリーのFW⑪中村友也がダイレクトでシュートを放つ決定機を迎えるが、これは枠を捉えることができない。

その後は、球際で強さを見せる弘前南が主導権を握る。２シャドーの⑩岩見寛大、⑨工藤久汰、左サイドハーフの⑦福田龍之介のドリブルから前への推進力を生むと、左サイドからチャンスを作る。
前半11分には相手DFのミスから⑦福田がボールを奪うと、ドリブルでゴールまで持ち込み、GKとの１対１を冷静に決め弘前南が先制に成功する。

序盤こそ硬さが見られた三本木農業だが、１点をリードされてからギアを上げると、24分にカウンターからフィニッシュまで持ち込む。
26分にはDF⑥加賀沢弘也が蹴った直接フリーキックにゴール前⑪中村がバックヘッドで合わせるが、これはポストに弾かれる。
徐々に攻勢を強め相手を押し込む形を作ると、29分にゴール前混戦からPKを獲得。これをFW⑩野月俊が決め同点に追いつく。
続く31分には⑩野月の前線でのボール奪取からMF⑰小泉成也に繋ぎ、リターンを受けた⑩野月がゴール右隅に決め逆転。２－１と三本木農業の１点リードで折り返す。

後半、三本木農業は相手の攻撃の起点となる⑩岩見、⑨工藤、⑦福田への素早いプレスからボールを奪取。
主導権を握ると、後半35分にMF⑧坂下詩音が放ったミドルシュートがポストに当たって跳ね返ったところを後半途中から出場したMF㉔小栗駆が押し込み、追加点を挙げる。

その後も優位に試合を進めた三本木農業が３－１と勝利し、明日行われる八戸学院野辺地西との２回戦に駒を進めた。


三本木農業の北上守監督は「初戦ということで硬さはあったと思います。これまでも初戦での良い戦いはなかったです」と試合序盤の低調なパフォーマンスに顔をしかめた。

「弘前南さんは良いチーム。もちろん、その要素もありますし、選手たちにも伝えて用心させていたつもりでしたが、思った以上に戦う姿勢を見せた相手に対して、選手たちがひるんだ部分はありました。その辺が１、２年生の弱いところ」と続ける。

今季のリーグ戦、後期からは１、２年生を主体にチーム作りを進めてきた三本木農業。今日の試合も先発11人中６人が１、２年生で構成された。
「今日みたいに先制された時や雰囲気が悪い時に自分たちで良い雰囲気に持っていったり、流れを変えるところまではできない。１年生はまだ遠慮している部分もあると思います」と１試合を通しての戦い方、チームとしての修正力を課題に挙げる。

明日の八戸学院野辺地西との２回戦に向けては「しっかり守備から入って、中盤でボールを奪ってシンプルに攻撃していければ」とカウンターからの勝機を探る。


前線の起点となるだけではなく、２ゴールを決めたFW⑩野月俊（１年）は「試合の入りが悪く、序盤は相手の流れに持っていかれて先制を許してしまった」と試合の入りを反省手に挙げる。
それでも「先制されてからは、自分たちがやりたいことをできて２点取れたことは良かったと思います。自分としてもゴールを決められたことは良かったです」と続けた。

明日の八戸学院野辺地西戦に向けて「守備の時間が長くなると思いますが、そこはみんなで共通理解を持ちながらカウンターで攻撃できれば。一回の攻撃を大事にしてしたいです」と意気込む。


■二回戦　三本木農業　－　八戸学院野辺地西
　十和田市若葉球技場　１１：００キックオフ




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